あなたか本当に疲れている時、帰るのは奥様とお子さんがいる場所。
それは当たり前で私にはどうにもならないこと。

なら、私はどんな時に会いたいと思ってもらえるんだろう?

どんなに寂しくても
「寂しい」
と伝えることは叶わない。
「会いたい」
と自分から言うことはできない。
あなたが私を選んでくれるのを、ただ静かに待つだけ。

私が寂しくて悲しくてどんなに涙を流していても、決してあなたには伝わらない。伝えてはいけない。
…でも、私はそれでも、あなたを思って今夜も涙を流しています。

あなたの誕生日。
私は堂々とはお祝いできない。それは分かりきっている。

でも、あなたの誕生日に出張が入って、海外で誕生日を過ごさなければならないと知った時。正直に言って私はすごく嬉しかった。

だって、これであなたの誕生日を奥様に独り占めされずにすむから。

私があなたの誕生日をお祝いできるとは思っていない。そんな権利なんてないことは知っている。
だけど、やっぱり、奥様に独り占めされるのはつらい。

だから、出張で奥様があなたと一緒にあなたの誕生日を過ごせないとわかって、私はすごく嬉しかった。

…私の心がすごく汚れていることはわかっている。
こんな恋を続けて行くと決心した時点で、綺麗な心なんて、あきらめた。

ただ、あなたの誕生日が誰にも独占されないことがとても嬉しい。
たとえ私が祝ってあげられないとしても。
彼のことを意識することになるずーっと前のお話。

彼の席と私の席が近かったこともあり、少し話す機会はあった。けれど本当に挨拶程度の会話しかなかったし、彼は出張とか本当に忙しくしていたので、オフィスで姿を見ることもそこまで多くはなかった。

そんなある日。
突然彼に声をかけられた。
「これ、いる?」
彼の手には何やらクッキーの包み。
「部署のみんなにお祝いをもらったから、そのお返しで持ってきたんだけど。あいにく今日はみんな外出でいないんだよね。」
といって差し出してきたクッキーは、どこかの有名パティシェのお店で買ってきたらしきものだった。大きめのクッキーが何枚か入って、かわいらしく包装されている。あと5・6人分は余っているだろうか。
「賞味期限がそんなにないんだよね。もったいないから、もらって?」
どうやら出産祝いのお返しを私にくれるらしい。
「えっ?」
と戸惑う私。
なんせ、彼に子どもが生まれたと言う事実も知らなかったし、もちろんお祝いもあげてない。もらう筋合いはまったくないのに、突然声をかけられてビックリ。
でもそこは愛想良く(私の特技べーっだ!)受け答えして「うわぁ、おいしそうですね!いいんですか?ありがとうございます」と、とりあえずクッキーをもらっておくことにしました。
でも私、実はダイエット中…えっ
えぇ、結局2日ほどかけてパクパクと食べましたけど、クッキー。

今考えれば奥様の好きなお店のクッキーだったんだろうなぁ。
奥様、どうやらお嬢様育ちで専業主婦になるまえは外資系企業で秘書していたそうで。都内の素敵お店情報をたくさん知っているみたいだし。
そしてこの頃は全く何とも思っていなかったけど、そっかこの時にお子さんが生まれたんだね…

この時の私の彼に対する印象はプラスでもマイナスでもない。(強いて言うならマイナス?忘年会で「女の子好きそうだなぁ」と思ったから汗)そしてこの件で何となく私の印象に残った彼でしたが、それは別に好印象と言えないるものではありませんでした。
これが私と彼の関係が進展するおおよそ4ヶ月前のこと。
もう、日曜日のお昼に「嫁が友人宅に遊びに行っているのでヒマだー」なんて、つぶやかないでほしい汗
彼のtwitterは私も見てるって知ってるくせに…
どうせ私は週末には会えないんだもん(ノ_・。)

思わず「会いたいよー」ってメールしそうになったけど、グッと我慢、がまん。
なんであんなことつぶやくんだろ?
う~ん、彼のことがまだわからんなぁ。
彼の存在を知ったのはいつだっただろう?

彼は中途採用で今の会社に転職してきて、入社は私よりも(数ヶ月だけ)遅かった。
私の中で最も古い彼の記憶は…
2009年の10月かな?つまりちょうど1年前。
うん、それくらい。
全社員の前でとあるプロジェクトについてプレゼンしている姿。
実はその数ヶ月前にも全社員の前でプレゼンしている(はず)なのだけど、それに関しては全然記憶にないなぁ。

彼は仕事柄出張が多くてオフィスにあまりいないし、少数精鋭の部署にいるから常に忙しい。盛んに社内交流できるような時間がないから。

プレゼンを見たその時は「あ、あの部署の人か」くらいの認識。
ただの同じ会社の人。
人数がそんなに多くない会社なので、名前と顔は知っているけど、特に個人的に話したことはないし。
むこうに至っては、私のことは認識すらしてなかったんじゃないかな?

そんな関係が少し進展したのは、私が部署移動したから。
小さい会社の中でもとりわけ小さな部署に自分から希望して異動。新しい仕事にドキドキしながらも一生懸命早く慣れようと頑張っていた私。
デスクも引っ越しして、私の新しい席の背中合わせの位置に彼は座っていた。(確か。実ははっきりと覚えていないのだけれど…あせる)
のちに彼から聞くと、その時から「かわいい子だな」と思っていたそう(本当か怪しいけどね)。

私が彼をハッキリと認識したのは、私の異動先の部署と彼の部署で合同で開催したその年の忘年会。
素敵なレストランで食事しながら、みんなで楽しくお酒も飲みつつ和やかな雰囲気で進む会。
すると途中退席した人がいて、私の目の前が空席に。そこに彼が座った。
特に親しく会話をした訳ではないのだけれど、たわいもない話をしたかも。(やっぱり記憶にない…汗)

彼について残っているこの日の記憶は
「この人、私の好みじゃないな。ヘラヘラと笑ってるし。結構女の子好きなのかな?」
という、今考えるとチョー失礼なもの(^▽^;)

でも、それくらいその当時の私は彼のことをまったく気にも留めていなかったのでした。
これが私の中にある彼の初めの頃の記憶。

私が彼を意識するようになるのはもう数ヶ月後のことなのですが、その前にも一つ、ちっちゃな出来事があったので、次はその話をしようかな。当時は全く気にも留めていたかったけれど、今となってはとっても重要な出来事…