PS1000を使うにあたって、ステレオミニプラグをPCに直刺しではあまりにもったいない
ということでDACとヘッドホンアンプの複合機を、予算10万程度で探していたのですが
なかなかDAC部分とヘッドホンアンプ部分のバランスが良い商品が見つからず
いろいろなところでPS1000とのマッチングが最高、と聞いていたm903を買ったわけです
流石に新品には手が出せず、中古16万で買いました(これでも大幅な予算オーバーですが…)
2011年3月発売の、スタジオでのプロによる使用を想定したモニター用アンプです
入力は
アナログ入力×2 (ピンジャック×1、XLR×1)
デジタル入力×3 (角型×1、S/PDIF×1AES3×1)
SB入力×1
出力は
ヘッドホン出力×2 (ステレオ標準×2)
バランス出力×1 (TRSフォン×1)
ライン出力×1 (ピンジャック×1)
と十分すぎる接続端子を備えています
DACはPCM1798で
AES3、S/PDIF、TOSLINK入力は24bit/32kHz~192kHzに対応
USB入力では24bit/44.1kHz~192kHzに対応
近年流行りのDSD再生やアップサンプリングには対応していませんが
ハイレゾ音源を楽しむ、ということを考えれば問題ないでしょう
大きさは220W×44H×210Dmmということで、PCデスクにも十分置ける大きさで
2.2Kgという重さもちょうどいいです

外見ですが、いかにもスタジオライクなメカニックなデザインです

電源を入れると、電源ボタンと7セグメントLEDの画面が点灯しますが
これもガジェット好きにはたまらなく所有欲を満たしてくれます
個人的にはMacと合わせると、よりかっこ良く映えると思います
肝心な音質ですが、まだ10時間ほどしか聞いていませんが
一言で言うと、どこまでもクリアな音です
環境はWin7→foobar2000 ASIO→ADL Formula2→m903→PS1000
自分のレファレンス用音源であるDream TheaterのAs I Amの場合
まず0:40のドラムのシンバルのきめ細かさ、0:50のタム回しでの音の張りが圧倒的です
この解像度と鋭い音はPS1000の特徴でもありますが、それを上手くひきたてています
1:45からのボーカルも変に高音が刺さるようなことはなく
しっかりと歌い上げるタイプの楽曲には良く合います
また5:25からの高速ギターソロでも音が全く埋もれることがありません
やはりスタジオユースを想定して作られているので、Dream Theaterのような技巧的な曲を
1音1音確実に聞きたいという人にはもってこいだと思います
ただ欠点としては、曲の情報量が多く聞き疲れしてしまうということかもしれません
オーディオとしてゆったりと聞きたいときにはあまり合わない可能性もあります
事前情報ではヘッドホンアンプ部分は一級品だがDAC部分はそれほどでもない
ということを良く耳にしていましたが
自分の環境ではアンプ部とDAC部のみを聞き比べすることができないためよくわかりません
特にノイズが入るようなことはないです
という訳で自分にとってはかなり満足のいく機種でした
これでヘッドホンでのメタルを聞くためのPCオーディオは一段落しました
あと買うとしたら密閉のD7000かTH900になると思います(優先順位は低いですが…)
メタルを自宅でヘッドホンで良い音で聞きたい!という人にはお勧めです





