
沖縄に来た
お正月休み大雪で実家に帰れず
寒い寒い1人の部屋で年を越して
面白くもないテレビをみて
グズグズしたお正月を過ごすのがどうしても嫌で
沖縄に来た
沖縄に来て
沖縄そば屋さんの駐車場でレンタカーを壊し
レンタカー事故受け付けの電話先のお兄さんお姉さんはしのびなさそうに電話を切り
皆目検討もつかない沖縄の田舎道にひとり取り残され
レッカー車のおじちゃんにバスの乗り方を教えてもらい
時間通りに来ないバス
不安定に揺られながらおりるところも分からず終点でおりる
次のレンタカーはつかまらなくてどうしようもなくて
うろうろしてる間ずっと一ヶ所に留まったまま景気の悪そうな個人タクシーに乗り
ひとまず予約している宿に連れてってもらう
海辺の
狭くても綺麗なコテージで
波音を聞きながらぼーっとできたらそれでよかったんだけど
たどり着いてみれば
見たこともない薄茶いろの海で
「知りませんか?テレビでよくやってますよ。軽石の流れてきてるのがこれです」
不安定なイントネーションでそう語るタクシーのおっちゃんに
ついつい愛想よく返事をするが
まったく美しいとは言えない奇妙な海辺の
奥まったところで食事どころもなければコンビニもない孤独に耐える自信なく
引き返しておっちゃんの知ってるホテルに案内してもらった
すごい すごい
わたし すごい
ここまで書いてあらためて感じるのは
わたしすごい
すごくバカなことをしてるようで
自分を責めそうに難度もなっているし
責める自分もいるけど
こんなことを起こして
それを乗り越える波乗りのちから
わたし すごいな
おもいっきり
よくやったって
抱き締めて なでて
もう一度つよく抱き締めてあげたい
わたしは すごい