今回、紹介するお寺は兵庫県加東市にある「朝光寺」です。兵庫県内のお寺の6つの国宝建築物の1つがあり、本尊が京都の「三十三間堂」の「十一面千手観世音菩薩像」を安置するお寺です。
「鹿野山(ろくやさん) 朝光寺」。創建は651年。開基は「法道仙人」。宗派は「高野山真言宗」。本尊は「十一面千手観世音菩薩像」2躰。
「朝光寺」の創建や現在に至る寺観などの詳しい詳細ははっきり分かりませんが、伝承によると651年、インドの天竺から紫雲に乗って渡来した伝説の人物「法道仙人」によって創建されたと伝えられています。
「法道仙人」は日本で最初に開いたお寺である「一乗寺(西国三十三ヶ所観音霊場第26番札所)」から、毎朝、東の山から光が昇るのを見て、「法道仙人」は光を探し求めて三草山の峰の1つ権現山に辿り着き、ここで「住吉神社」の化身と出会って寺院を建立したのが「朝光寺」の始まりとされています。
1189年に移転再建されたと言われていて、理由は源平合戦の「三草山の合戦」の兵火で焼失したからと伝えられています。
1413年、「本堂」再建の際に、京都の「三十三間堂」の「十一面千手観世音菩薩像」の1躰を本尊として祀ったそうです。
1509年、戦国大名「赤松義村」により伽藍を修復したと伝えられています。
現在の「朝光寺」の寺観は僅かな堂宇がある小さな規模のお寺ですが、何と言っても素晴らしいのが、室町時代初期に再建された「本堂」です。
「朝光寺」の交通アクセスは電車だと、JR加古川線社町駅からバスを利用しても、バス停から約1時間ぐらいかかるので、タクシーを利用した方が良いかもしれません。
車では塔頭の「総持院」の前に、無料の駐車場があります。
田園が広がる道を進んでいくと、まず塔頭の「吉祥院」に到着します。
吉祥院。御朱印はここで頂きます。
「吉祥院」の向かいが「本堂」のある境内で、ここから境内へ入ることが出来ますが、「吉祥院」からさらに奥に進んだ場所にある「総持院」から、さらに道を下った場所に「山門」へ向かう参道があるので、こちらから境内へ入った方が良いでしょうね。
総持院。側に駐車場があります。
ちょっと分かりにくい参道。ここから山門へ向かいます。
参道の右側は小川が流れている。
山門風景。道を下って行くので境内へは石段を上がらなきゃいけないです。
「山門」は文治年間(1185~1189)の創建で、現在の「山門」は江戸初期から中期の建築物だそうです。
山門。
境内側から。
「山門」には「仁王像」が安置されています。
阿形。
吽形。
「山門」を抜けると正面に「本堂」があります。
「本堂」は1413年に再建されたもので、国宝に指定されています。
山門を抜けて左手に手水舎が。
本堂。国宝。
別アングルから。その①。
別アングルから。その②。
「本堂」には本尊として、秘仏の「十一面千手観世音菩薩像」が2躰祀られています。
1躰は現在地へ移動再建した際に刻まれたもので、もう1躰は1413年の再建の際に、京都の「三十三間堂」から移されたものです。
本堂手前。
「本堂」は内部に入ることが可能で、内部は「内陣」と「外陣」に分かれています。
「外陣」に「本尊」が安置されていますが、格子戸で仕切られていて入ることは出来ません。
本堂内部。内陣と外陣に分かれています。
本堂内部。国宝の建築物の中に入れます!
「本堂」の右手に重要文化財に指定されている「鐘楼」、兵庫県指定文化財に指定されている「多宝塔」があります。
「鐘楼」は鎌倉後期の建築様式の特徴を表現されていて、1413年の「本堂」より早い時期に再建されたものと考えられています。
鐘楼。重要文化財。
鐘楼の右手には鎮守社と護法社がありますが修理中です。
「多宝塔」は1601年、姫路城主「池田輝政」により再建された建築物です。
多宝塔。兵庫県指定文化財。
「朝光寺」のその他の史蹟などを紹介しておきます。
小さな祠。
護摩焚き場。
奥には不動明王像が。
蔵っぽい建築物。
地蔵菩薩像や五輪塔など。
最後に「山門」へ向かう参道の右手に流れている小川の先へ向かうと、「つくばねの滝」へ到着します。
つくばねの滝。
多宝塔の横からも行くことが出来ます。
道には西国三十三ヶ所観音霊場の本尊の石仏が安置されている。
多宝塔からは高台になるので滝のてっぺんに着きます。
朝光寺の御朱印。