🌿今思えば、あのとき感じていた「違和感」は全部つながっていた

今振り返ると、これまでのどの経験にも、発達障害の特徴が表れていたなと思います。

でも当時は、周りの人からはこんなふうに励まされました。

『そういうこと、誰にでもあるよ!』
『新人のときはみんなそんな感じだよ!』

最初はそうだと思って、自分に言い聞かせて、気持ちを奮い立たせていました。
でも、仕事を続ければ続けるほど、情報量だけが増えていって、かえって仕事が分からなくなる
経歴が長くなれば出来ることが増えるはずなのに、逆にどんどんできないことが増えていく。
そのことが、自分をどんどん追い詰めていきました。


もちろん、自分でも「仕事ができていない」ということは分かっていました。
それでも、ホテルという職場はかなり体育会系で

特に私が配属されたところは指導の厳しい上司に当たってしまったこともあり、
「環境が違えば仕事ももう少し出来るのかも」

「上司が相性の悪いタイプだったのもあるな」と、ずっとそう思っていました。


でも、その後転職をしたあとも、何度も同じようなことでつまずくことになり、
やっとその時に、「あれ?私ってマルチタスクがものすごく苦手なのかも」と気づくようになりました。

 


ただ、転職先では、

自分の好きなことに関わる職種で、得意なことにも気づけたのと、
社風が穏やかで、助け合いの雰囲気があったので、

ホテル時代とは違い、楽しく働くことができました
「環境や職種」も、すごく大事なんだと実感しました。


そして、病院でIQテストを受けたことで、
自分の苦手なこと・得意なことが数値として“見える化”されたとき、
これまでの違和感が全部つながりました。


ずっと、自分はただの「仕事ができないポンコツ」なんだと思い始めていて、
そのせいで、うつのような状態にもなっていました。

でも、IQテストを通して「苦手なこと」がわかったおかげで

自分の努力不足や仕事全般ができないのではないとわかった時
ほんの少し、安心できた自分もいました。


もっと早くこの特性を知っていれば、
きっと違った工夫ができたんじゃないかと思います。


今、同じように「なんかうまくいかない」「でも原因がわからない」と感じている人がいたら、
一度、IQテストを受けてみることをおすすめします

仮に発達障害の診断がおりなくても

自分の得意・不得意を知るだけでも、自分自身をうけいれるヒントがあるかも知れません。