diverse city Toronto life

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日本から時差14時間…。海がないカナダ最大の街。
世界で一番たくさんの民族が暮らす、この外国の街が自分のホームタウンになっていくってどんなかんじだろ。想像つかないけどとりあえずチャレンジ。

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トロントの図書館では、トロント市内の美術館や歴史的建造物なんかのチケットが無料でもらえる!
というわけで、以前から気になってた、Museum of Inuit Artに行ってみた。

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HarbourFront地区にあるMuseum of Inuit Art

8月に行ってた学校の講座にもあったたけど、カナダにおけるInuitの歴史は本当にいろいろあり、いまも問題が残っているすごく大変なもの。いやぁー重い気持ちになっちゃうかなぁーなんて思ってた。

でも…行ってみた感想は“Inuit Artってかわいい”
わたしがInuitの問題を深く理解・実感していない外人だからそう感じちゃったのか…。うーん…。
ちょっといろいろ考えたけど、とにかくわたしはこの美術館を楽しめた。

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セイウチみたいな動物の狩りをするInuitたち。

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アザラシ?の狩りをして相談するInuitたち。

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シロクマに襲われることもあるそうだ。

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絵にも狩りの風景が多い。

もしかしたら失礼な話かもしれないけど、携帯電話のストラップやキーホルダーにしたい!って思う作品もあったりして…。なんかもっとすんごいものなのかと思ってたけど、Inuit Artを身近に感じることができた気がする。毎日の暮らしとかに密着してるものって結構すき。

怖い歴史のDVDもためになるけど、やっぱり楽しいほうがみんな好きだよなって思った。
次は中国・兵馬俑の特別展示をやってるRoyal Ontario Museumに行ってみよーっと。

トロントの図書館は結構すごい。
誰でも簡単にメンバーになることができて、本やDVDを借りられることはもちろん、いろんな公開講座やイベントもある。時々わたしでも知っているような有名な作家も来たりするからビックリする。

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トロント中央図書館は結構大きく、勉強してる人もたくさん。

街中のいろんな所にあって、だいたい日曜日以外は9時から夜8時くらいまでやってて、借りた本はどこの場所でも返すことができる。

さらにおもしろいのが、その地区特有の本がそろってること。
チャイナタウンにある図書館は中国語の本が充実してるし、ウクライナ語やドイツ語、ポーランド語の本が充実してる図書館もある。残念ながら日本語の本は日本語教材以外見たことない…。

大きめの図書館だと、リーディングフェア的なものもあったりする。
8月のトロント中央図書館は“探偵ものマンガ&グラフィックノベル”フェア。
「名探偵コナン」とか「金田一少年の事件簿」がシャーロックホームズのマンガ版とかと一緒に紹介されていた。
8月は子どもたちが夏休み時期なので、子ども向けのフェアが多かったような気がする。

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マンガは、どこの図書館も結構充実してて、日本の有名作品も多い。スラムダンクとか、鉄腕アトムとか(やっぱりドラえもんはない…)。手塚治虫作品が比較的多く、その中でも「アドルフに告ぐ」や「奇子」、「火の鳥」、「MW」なんかは18歳以上じゃないと借りられなかったりする。
しかも、そういう18歳以上向けのマンガは、図書館によっては、「Philosophy(哲学)」の棚にあったりするからビックリする。

日本にいたときはあまり図書館って利用してなかったけど、こっちに来たら時間もあるし、街を歩けばすぐに図書館があるしで、週1ペースで利用してる。

ここに長く住んでいる人たちも図書館を利用している人が多い気がする。
こっちの本ってすごい大きいから家に収納するの大変だし、ブックオフももちろんなく、神保町にありそうなこだわりの古本屋さんしかないし。

わたしは最近、手塚治虫作品を英語で読み直すことと、10代向けの小説にはまってる。
本当はもっといろいろ挑戦したいけど、言語の壁を越えるのは難しく…。苦戦中。
でも、世界が広がる感じするし、やっぱり本はおもしろいねー。
「トロントが世界で一番多民族が暮らす街」と言われてはいる。

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カナダって世界で初めて政府が多文化主義を受け入れた国だっていうのもなんか聞いたことある。
公用語もフランス語と英語だものね。食べ物のパッケージも全部2ヵ国語。デザインする人って大変だろうな…。
なんか政府の冊子とか2ヵ国語だから読みにくいし。

わたしも初めて来たときにはすごくビックリした。
チャイナタウンやコリアンタウンはまだ日本にもあるし、なんとなく理解できたけれども、それだけではなく、ウクライナタウン、ジャマイカタウン、ポーランドタウン、リトルイタリー、インディアンバザール…本当に数えられないくらいのエスニックタウンがあって、いろんな種類の教会もモスクもお寺もいろいろある。

でも、きっとカナダ全体的にこんなかんじなんだろう。トロントだけが特別ではないはず。
と思ってた。

しかし、夏の間だけトロントにある大学のコースをとってみたところ、ESL(English Second Language)のプログラムで、1つの簡単なリサーチプロジェクトを行うことに。これは良い機会!とトロントについて調べてみた。

調べたところによると、現在トロントの人口の約半分が第一世代の移民!
そのため、バイリンガル率もなんと46%以上。英語のほかに北京語・広東語・タミル語などの言語を話せるっていう人が多いらしい。

もともと第二次世界大戦後、イギリス人の移民が多かったけど、1960年代にはヨーロッパ、1970年代から中国系移民が増え、1980年代後半には南アジア系の移民が増えたとのこと。メジャーな移民グループはイギリス→その他ヨーロッパ諸国→中国系→南アジアに変わっていったらしい。

現在、南アジアの方々がトロントのメジャーグループ。
人口全体のVisible Minorityの構成もバラバラ。

【トロントのVisible Minorityの構成】(Census Canada2006)
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一方、バンクーバーはというと、第二次世界大戦後以降、ずっと東アジアの人たちからの人気を集め、中国系、韓国、日本の移民が比較的多いとのこと。特に1980年代には香港からの移民がとっても多かったらしい。中国返還の時期。

現在、じわじわと南アジアの方々が増えてはいるらしいけど、中国系の方々がバンクーバーのメジャーグループ。

【バンクーバーのVisile Minorityの構成】(Census Canada2006)
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両都市ともに多民族都市ではあるけど、その性質は違うんだなぁーとこのリサーチプロジェクトをとおして、実感。
いろんな人が暮らして、一緒に働いたりしてるので、小っちゃい地球みたいだなぁと思うことも多々ある。

それに、ここで生まれ育った人は、言葉とか宗教とか食べ物とか文化の違いに対して寛容な気もする。
本当のところはもう少し住んでみないとわからないけど、それぞれの街のイベントにはいろんな人が詰めかけるし、国際結婚も多いし。移民ばかりの街に住むっていうのもおもしろいなと思う。
もう4ヵ月…。時間っていうのは経つのが早くて本当にびっくりする。
この4ヵ月は人生の大転換期だったと思う…。でも、せっかくの大転換期も過ぎちゃえば忘れちゃうし、忘れるともったいないので、ブログスタートします。

個人的にブログ書くのって初めて。
うまくできるかわからないけど、全部チャレンジしてみよーう!