想像してたよりもはるかに被害がすごくて言葉が出ませんでした。
ほんとーに、何にもありません。
そこが街だったということがわからないくらいに跡形もなく‥‥‥‥
舗装道路だったであろう道も泥まみれ。
舗装されていない道にしか見えないのです。
いたるところに、海水に浸かった家財道具や生活用品がゴミとしてあり、
壊れた車がそのままになっていたり。
海からだいぶ離れたところも海水が流れ込んできたあとがはっきりしていました。
私たちは高台にある旦那の母校に行きました。
玄関には家族や親戚、友人への無事を知らせるメッセージがたくさん。
そして、そこからすぐの日和山公園から街を見下ろしたのです。
よく、報道番組がその公園から見える街をテレビに映し出しています。
昨日もたくさんの報道関係の人がいました。
映像では何度も見た光景。でも、ブラウン管を通して見るのと、
自分の目で見るのとは感覚的にも感情的にも‥‥‥‥‥‥何て表現していいかわかりません。
とにかく言葉が出ないんです。
旦那や私が知ってる街がそこにはないんです。
面影すらありません。
このブログを見てくださる方にも見てもらおうと
デジカメを持っていきました。
でも、撮れなかった。
怖くて撮れないとか、撮る場所がないとか
そんなんじゃないんです。
手が、体が動かない。
撮影しようという気になれなかった。
とてもじゃないけど。
見せ物にするようなことはできなかったんです。
昨日の夜は眠れませんでした。
目を閉じると昼間見たあの光景が浮かんできて眠れないのです。
いつもなら5分で寝てしまうのに。
結局、変わり果てた街を見ただけで
私には何も出来ませんでした。
現実を見てしまったら、何をしても結局は自己満にしかならないような気がして‥‥‥
行って良かったのかどうかはわかりません。
でも、この先あの街の姿を忘れることはないでしょう。
