＜マドンナさん＞仏極右が提訴へ 「党首を侮辱」
毎日新聞?7月16日(月)22時34分配信
【パリ宮川裕章】仏極右政党「国民戦線」は１５日、米歌手のマドンナさんがパリでのコンサートで使用したビデオがマリーヌ・ルペン党首（４３）とナチスドイツを結びつける侮辱した内容だったとして、週内にマドンナさんを侮辱罪で仏大審裁判所に提訴すると発表した。
マドンナさんは１４日、パリ郊外の競技場「スタッド・ド・フランス」で開かれたコンサートで使用したビデオで、ルペン党首の額にナチスの紋章「カギ十字」を合成した映像を大スクリーンに流した。ビデオはローマ法王ら著名人の顔が秒単位で次々に映し出される構成で、ルペン党首の直後にはナチスのヒトラー総統とみられる顔写真が映った。
国民戦線のフロリアン・フィリポ副党首は「非常に不愉快な対比の仕方で受け入れられない」と語った。マドンナさん側はコメントしていない。
マドンナさんは中東、欧州など約３０カ国を回るツアー中で、パリのコンサートには約７万人が集まった。
※この記事の著作権は【毎日新聞】に帰属します。