『ファーストキス 1ST KISS』 感想(ネタばれあり)
かなり久しぶりに最近見た映画の感想を書きたいと思います。2020年に『窮鼠はチーズの夢を見る』をみた以来、5年ぶりに映画館で邦画をみました!やっぱり大きなスクリーンで、俳優さんたちの息遣いが感じられるような距離で、映画をみるのはとても幸せですね!またすぐ行きたいです!この映画を見終わってまず1番に感じたのは、「今、自分の家族やパートナーが突然いなくなってしまったとして、後悔しないくらい相手を大切にできているのか」ということです。この映画は、結婚して15年の夫に突然先立たれた妻が、偶然交通事故にあい、それをきっかけに15年前の初めて夫と出会う日に着いてしまい、15年後に夫が死なずにすむように未来を変えようと奮闘する映画です。夫との仲が良かったわけではないけれど、亡くなった後、ふと遺影に話しかけたり、何かしていないといろいろ考えてしまうからあまり深く考え込まないようにちょこちょこと動き回ったり、独り言をつぶやいたりしている姿は、とても胸を締め付けられました。この映画を見終わった後、感動のあまり友達に興奮してこの映画の魅力を語っていたとき、友達から、「どうして仲良くなかった夫が死んで、リスクを負ってまで生き返らせようとするの?」と聞かれました。たしかにそうなんです。知り合ってから長い時間が経つと「大切だ」という気持ち以外にいろいろな感情が生まれてきます。その中には苛立ち、嫉妬、心配みたいなマイナスっぽい感情もあってそれぞれの感情が生まれたきっかけの出来事がある、、ときには一緒にいるのしんどいなって思うこともあるし、しばらく顔見たくないなって思うこともある。でもそれは相手を大切に思う気持ちが薄れたわけではなくて、そのときそのときで相手に向ける感情が1つ増えただけって自分は思います。家族やパートナーが自分にとって大切な存在であるということはずっと自分自身の根底にある。そんなイメージです。だから友達の問いに対する自分の回答は、「仲がうまくいってなかったとはいえ15年も一緒に過ごしてきた人がいなくなるのは、喪失感を想像しただけでも苦しい、、ましてこの映画では15年前の恋に落ちた夫の姿を見てしまったから、余計にその時間を一緒に過ごしてきた今の夫に会いたくなったんだと思う」ですね!全然すっきりした答えじゃないから友達は納得してない顔してました(笑)あとこの映画を勧める上で触れておかなければいけないのが時代転換の多さな気がします。ざっくり言うと前半は現在、15年前にタイムスリップ、現在から見た過去の1場面、みたいな感じでそれらが何往復か移り変わり、中盤は15年前の同じ場面に繰り返しタイムスリップしたりし、後半は15年前と過去が変わったことにより変化した現在が展開されます。時代を行ったり来たりややこしいですが、俳優さんたちの表情やメイクでかなり年代はわかりやすくなってます!すごいです。ここも見どころです!私は松たか子さんの自然な演技(本当にこういう人なんじゃないかと思わせる演技)が大好きなので、機会があったらまたみたいなと思いました!『ファーストキス 1ST KISS』監督:塚原 あゆ子出演:松 たか子、 松村 北斗