一度大きな心臓発作を起こしてから五年が過ぎ、その後一度もありません。その内何度か薬を飲み忘れた事もありますが、発作は起きませんでした。大学病院を卒業し、個人病院に転院し、定期的に検査を受け、今は血圧もコントロールできて安定しています。
今は前ほど死を身近に感じていません。書いていた手紙や遺言も捨てました。時々、不整脈を感じたりすると、死の恐怖に襲われますが、毎朝目が覚める日を重ねていくにつれて、安心をつかんでいけるのです。
今は六十三歳まで生きる事を目標にしています。
父の亡くなった歳です。
いつも快楽は苦しみの先にあります。