わたしが四歳まで、両親は飲食店を経営していました。時代はバブルで、忙しく繁盛したそうですが、バブルの崩壊と共に、店をたたみ、少しの借金が残りました。
その後、住む所にも困り、母の姉の別宅に住まわせてもらいました。立派な家と立派な家具がありましたが、人の家の物です。
表札の名前と異なるものが住んでいるので、周囲は困惑したと思います。
小学校になる頃には、市営団地へ移り住みました。四階でした。ここに中学になるまで住んでいました。
父は仕事人間なのですが、母は仕事が長続きせず、浪費家で、パチンコが大好きでしたので、家計は貧しかったです。
一人っ子なのですが、お下がりばかりで、文房具や、ピアニカもボロボロでした。サイズが小さい黒い自転車を、赤いスプレーで塗ってもらって乗っていました。サドルに鉄腕アトムが書いてあるのが嫌でした。お友達はかわいいキャラクターの自転車に乗っていて羨ましかったです。
物を大切にする事はいい事
でも、寂しかった。
貧しかったのは心です。