ついに日付が変わりました。


そこに、主治医のT先生が来てくれました。


「maoちゃんの心拍だけ外させてもらいますね。」


と言って、サチュレーションの心拍の計測コードを外しました。



私は 『え!!それがないとmaoが生きているかわからないよ!』


と思いましたが、


きっと先生は、私達がサチュレーションの数値ばかり気にして、モニターばかり見てしまうので、maoをしっかり看取って欲しいという思いからそうしたのだと気付きました。



旦那が、「お母さんが抱っこしないとだめだよ。maoを抱っこしてあげて。」と言ってくれましたが、


私は「お父さんの方が抱っこ上手だし、maoがしんどくなたっら嫌だからお父さんが抱っこしてあげて。」と言いました。




それから、静かな時間が流れました。


酸素濃度のモニターだけはあったのですが、ゆっくりゆっくり数値が下がっていきました。


maoは人工呼吸器を付けているので最後の瞬間は判りません。


しっかりmaoを見ていると、maoの呼吸の音が変わった瞬間がありました。



しばらくして、T先生が来てくれて、maoの最期を確認してくれました。




私達は、先生達、看護師さんのおかげで、時間をかけてmaoの最期を看取る事ができました。


それは、私達がかつて希望していた通りでした。


『maoが苦しむことなく、私達に抱っこされたまま、自然に見送りたい』


それは、maoにとっては、とても難しい事だと言われていて、私達もそれを認識していましたが、先生たちはそれを実現してくれました。


本当に感謝の気持ちしかありません。



maoはとても苦しかったと思いますが、maoの人生を最後まで生き抜いてくれた思いました。



13トリソミーで生まれてきたmaoですが、とても精神力の強い女の子でした。



私は、小さな小さなmaoから沢山の事を教わりました。



mao!生まれてきてくれて、心からありがとう!!!