【徐々に変わり行く心情】

作:笛吹魔音+(ぴこ)

王妃


普通に行けば王妃は女性ですが不問で。
世界観を壊さない程度にアドリブ可。

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王妃「鏡よ鏡、この世界で1番美しいのは誰?」

鏡「もちろん、それは王妃様です。」

王妃「オーッホッホッホ!そうよねぇ、私が1番に決まってるわよね!」

鏡「その通りでございます。」

王妃「もし他に私より美しい者が現れたら、この世から存在を消してやるわ…!」




王妃「鏡よ鏡、この世界で1番美しいのは誰?」

鏡「もちろん、それは王妃様…と言いたいところですが、白雪姫です。」

王妃「キィーーーーッ!何ですって!私より美しい者が居るですって!?今すぐ始末してるやるわ。」

鏡「王妃様、聞いてください。見た目が美しい者は確かに白雪姫ですが、本来の貴女の心の中は他の誰にも劣らない程に美しいです。」

王妃「なっ、何を言っているの!私は世界で1番美しくありたいの!」

鏡「そういう所も私は美しいと思っております。貴女は本当に美しい。」

王妃「鏡…。そう、あなたがそう言うなら私はあなたを信じるわ。白雪姫も放っておくわ。」




王妃「ねぇ、聞いてくださる?今日のお紅茶、私の好みじゃなかったのよ?やっぱりいつものメイドが良いわ。」

鏡「そうでしたか、私がその場にいたらそのメイドを叱りつけてあげられたかもしれません。」

王妃「うふふっ、そうね。あなたなら、そういう事得意そうだものね。」

鏡「私が貴女の専属であれば、どれほど良かったか悔しくてたまりません。」

王妃「何を仰ってるの?もう既に私のお話し相手として専属になってるじゃない?」

鏡「確かにそうではありますが…。」

王妃「私にはそれだけでも充分よ。」




鏡「王妃様、何をなさっているのですか?」

王妃「どうしても今日のパーティーで載せるティアラが選べないの。どちらがいいと思うかしら?」

鏡「私は王妃様には赤がお似合いだと思いますので、真ん中の宝玉が赤のティアラがよろしいかと思います。」

王妃「あら、私と同じ意見だわ。流石長年一緒にいるパートナーだわ。」

鏡「王妃様、私なんかをパートナーだなんて…。」

王妃「あっ、そろそろ時間だわ。行ってくるわね。」

鏡「王妃様…行ってらっしゃいませ。」




王妃「鏡よ鏡、この世界で1番美しいのは誰?」

鏡「もちろん、王妃様ですよ。」

王妃「何を言ってるのかしら?私はもう若くもないし美貌も失われているのよ?」

鏡「それでも、私には王妃様が1番なのです。」

王妃「あら、嬉しいわね。そんな事を言ってくれる方なんて誰も居なかったわ。」

鏡「王様はどうだったのですか?」

王妃「あの方は1度も口にしてくれなかったわ。」

鏡「何て酷い…。」

王妃「だから、あなたには感謝しているのよ?私をいつも1番と言ってくれて。」

鏡「そうだったんてすか…。」

王妃「そろそろ、冷えてきたわね。部屋に戻ろうかしら。」

鏡「…また、明日きて頂けますでしょうか?」

王妃「もちろん、来るわよ?あなたしか話し相手が居ないんですもの。」




鏡「王妃様?」

王妃「………。」

鏡「王妃様!」

王妃「………。」

鏡「もし私に実体があったなら、今すぐ抱きしめてあげれるのに…。私も今、貴女の元へ逝きますね。」

パキッ…ガシャン。





#2人用声劇台本