フィギュアスケーター今井遥さん、新潟で現役最後の演技 2018/03/03
2日に引退を表明したフィギュアスケート女子の今井遥選手(24)=県連盟=が3日、練習拠点としていた新潟市中央区の新潟アサヒアレックスアイスアリーナで、現役最後の演技を披露した。約700人の観客が「遥ちゃん、ありがとう」と温かい拍手と声援を送った。
アリーナのオープン4周年イベントにゲストとして出演した。白い衣装の今井選手は、バラード調の音楽に合わせジャンプやスピンを披露。かれんな演技と笑顔で約2分半、観客を魅了した。滑り終えると、リンクにそっと手を置いた。
演技後、今井選手はマイクを握り「温かい拍手のおかげで、気持ちよく現役を終えることができた」と時に涙ぐみながら、客席にお礼を述べた。イベントゲストのフィギュアスケート元日本代表、村上佳菜子さん(23)が今井選手に花束を手渡し、抱き合った。
今井選手は東京都出身。2014年の四大陸選手権で4位に入るなど活躍した。同年夏、練習拠点を新潟市に移したが、近年は右膝の故障などに苦しんだ。
報道陣の取材に応じた今井選手は「4年間支えてくれた新潟を最後の場所にしたかった」と話した。今後については「まだ決まってはいないが、多くの人にフィギュアスケートの楽しさを伝えたい」と指導者を目指す考えを語った。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/movie/detail.html?bid=5744352956001