五輪連覇を狙うプルシェンコがSPをほぼ完ぺきに滑りきった。4回転-3回転の連続ジャンプをはじめ、全ジャンプを成功。自身の持つSP世界歴代最高点に迫る90点台にも、「まあ、悪くはなかったね」と素っ気ない。
評価シートに並ぶハイスコアの中で一つだけ低い点数が目を引いた。表現面を示す5項目の中の「技のつなぎ」が6.8点。もともと、高難度の技を淡々とこなすタイプだが、先の欧州選手権と比べてもかなり低い。それでも「得点に異論はない」と、議論には乗ってこなかった。
高得点が出ても、にこりともしない。ちょっとやつれて見えたのは「体の筋肉の反応がおかしかった」から。この日の食事はバナナ1本。さすがの王者も緊張したが、それでも4回転ジャンプをやすやすと決めるあたりは貫禄(かんろく)だった。(バンクーバー時事)
(2010/02/17-12:00)
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010021700390
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010021700390