この前みたbl映画の主題歌がよくて聞いている。
完全に作品を意識した構成の曲になっているから、映画を見た後ではその作品の内容だと理解できる。
ただ、その歌詞の中の言葉を拾うと、単純に作品に語られる同性愛だけではなく、「大まかにいって後ろめたい恋」のことを全般させると思う。浮気、不倫。
男女だろうが同性同士だろうが、総じて問題になってくるのは似たような部分だ。お互いへの嫉妬、お互いの人間関係への嫉妬、不誠実な恋。なんなら恋に関係しなくたって人間関係が複雑と言える要因に、常に横たわっている。
私はあの曲の中のワンフレーズにある、ひだまりで寄り添う恋人と、雨が止んだら相手が消えてしまう状況の自分という対比の表現がすごく好きだ。
もちろん作中、雨の降っている日に起こることを想起させる内容でもあるわけだけど、ひだまり=表立った場所で寄り添える人と、雨を避けるように人目を避ける関係と、すごく心に響く情景だった。
そうかんがえると、解釈というのは常に面白いことの連続だ。
歴史観なんてものが揉める原因になるのもやはり解釈、この解釈が分離しないように、普通ではとても読めたもんじゃない文章になっていく法律や契約の文章。
私たちは同じ言語で話しながら、その実単語に含める意味は全く共有ができていないのだろう。炎上なんて一番いい例で、賛否というものは一生落とし所なんて見つからない。
解釈の宇宙は人間には扱いきれない領域なのだろう