「薬の飲み合わせで毒になる」というのは大げさに聞こえますが、実際に重い副作用や命に関わる状態になる組み合わせはあります。代表的なものを分かりやすくまとめます。
⚠️ 特に危険な飲み合わせ(要注意)
① かぜ薬 × 解熱鎮痛薬
理由
どちらにも同じ成分(アセトアミノフェンなど)が入っていることが多く、過剰摂取 → 肝障害の危険。
例
- 市販の総合感冒薬+ロキソニン/カロナール
② 睡眠薬・安定剤 × お酒
理由
中枢神経が強く抑制され、呼吸抑制・意識障害・最悪死亡の可能性。
例
- 睡眠薬(マイスリー等)+アルコール
- 抗不安薬(デパス等)+アルコール
③ 抗うつ薬(SSRI等)× 一部のかぜ薬
理由
セロトニンが過剰になり、セロトニン症候群(発熱・震え・錯乱)。
例
- 抗うつ薬+咳止め(デキストロメトルファン含有)
④ 抗生物質 × 一部のサプリ・食品
理由
薬が吸収されなくなる/効果が弱まる。
例
- 抗生物質+カルシウム・鉄サプリ
- 抗生物質+牛乳・ヨーグルト
⑤ 血液をサラサラにする薬 × 痛み止め
理由
出血リスクが急増。
例
- ワーファリン+ロキソニン/イブ
- アスピリン+NSAIDs
⑥ 漢方薬 × 他の薬
理由
成分が重なり肝障害・低カリウム血症。
例
- 甘草入り漢方+複数の漢方薬
❗ 市販薬でも危険なケースあり
- 「OTC(市販)だから安全」とは限らない
- 同じ症状用の薬を重ねないのが基本
✅ 安全に使うためのポイント
- 💊 飲んでいる薬を全部把握(処方薬+市販薬+サプリ)
- 🏥 迷ったら薬剤師に必ず確認
- 🍺 お酒と薬は原則NG
- 📦 成分名(裏面)を見るクセをつける