今日は暇なので、
精神障害者が働くということや、
障害者雇用促進法について、
私の昔話も交えながら、
書いてみようと思います。
といってもそんなに堅苦しい話ではないので
安心してくださいね。
話は2014年3月に遡ります。
娘が年長に上がることだし、
2番目の夫との間に子作りの話も出てなかったので、
私はそれまでフルタイムパートで働いていたピザ屋のドライバーの仕事(手取り13万くらい)を辞め
正社員で雇ってもらえるところを探していました。
見つけたのが、
給湯器をはじめとする水回りの商品を販売・修理している会社の事務。
事務職は医療事務しか経験がなく
エクセル? ワード? 何それおいしいの?
とまでは言いませんが
パソコンはタッチタイピングができる程度。
その時の私はまだ分かってなかったんですよね。
自分が事務職に向いてない、って。
当時の主治医(私がASD:自閉症スペクトラムと診断してくれた医師)は
事務職をオススメしていたのですが
どうやら私は体動かしてる方が好きなようです。
当時はフルタイムパートで働けるほど精神状態も落ち着いていたし
障害者手帳も【解離性障害】で3級で持っていたし
服薬もしていなかったし
日常生活には何も困っていませんでした。
ASD故の拘りの強さや、臨機応変の対応ができないという点での困り感はありましたが。
話は戻って、
見つけたその会社。
今となっては珍しい(?)有限会社で
社長の奥様が事務長という、いわゆる家族経営の会社でした。
私はそれまで、
フルタイムパートで時給950円で働いていました。
15~16万円稼いで、手取りが13万くらい。
この会社は月給16万円~でした。
大して差はないけれど、
正社員でボーナスも出るし、
子作りをしようと思った時も産休育休あるから安心できるし
そういった理由で面接を受けました。
社長と対面して話をした後、
テキスト入力のテストがありました。
書面を渡されて
ワードで『これと同じものを作ってください』と言われました。
四苦八苦しながら作りました。
そんな私を見て、一通り入力し終えた私に、
社長はこう言いました。
『まにゃさん、事務じゃなくて営業で入らない?
喋るの上手そうだし、興味ない?』
私は前々から営業に興味があって
だけど向いてないんだろうな、と思って諦めていたんです。
なので、この話に飛び付きました。
『営業の研修期間(3ヶ月)は日曜日しか休みないけど、
研修期間終わったら月8日の休みあるし月給も18万円~にあがるからね。』
「実は前々から営業に興味があったんです。
是非やらせてください!」
と言い、雇用契約が結ばれました。
月は変わって、2014年4月。
私はその会社で働き始めます。
営業としての採用とはいえ、
会社のシステムを分かっていなければ仕事の流れがわからないだろう、
ということで
最初の1ヶ月は事務の仕事をしていました。
2ヶ月目から、
先輩の営業について回ったり、
給湯器の修理現場について回ったりして、
知識やノウハウを得ました。
そして3ヶ月経って研修期間期間終わった、7月10日頃。
帰り際、
保険や税金の手続きの関係で障害を持っていることを伝えておかなければいけないな、
と思った私は社長に、
精神障害者手帳を持っていることを打ち明けました。
社長はとても驚いたような表情で、
診断名を聞いてきました。
私は今の診断がアスペルガー症候群(高機能自閉症)だということ
(と伝えた方が分かりやすいと思ったからです)
何も生活に支障がないことを伝えました。
その日はそれで帰りました。
そして忘れもしない7月12日、土曜日。
営業先から帰社した私は、社長に呼び出されます。
『まにゃさん、ちょっと話があるんだけど』
「どうしたんですか?」
『この前ね、障害があるって打ち明けてくれたじゃない。
その病気のこといろいろ調べてみたんだけどね、うちとしては正社員で雇うことはできないなって思ってね。』
頭の中「??」ばかりでした。
呆気にとられていたと思います。
「…えっと?
つまりどういう意味ですか?」
『まにゃさんには申し訳ないけど、契約社員として働いてくれないかな。
月給は事務職と同じ16万。
ボーナスも出す。
ただ、正社員か契約社員かってだけの話なんだけど。』
「それは私が障害を持っているからですか?」
『そうだね。
うちとしては、まにゃさんの障害がどの程度か知って、何も問題なければ正社員で雇いたいと思ってる。
だから、様子を見れる期間がほしいんだ。
どうかな?』
「…少し考えさせてください。」
そう言って退社しました。
その日は元夫が仕事休みだったので
元夫に娘を迎えに行ってもらい
近くの居酒屋で元夫と娘と合流し
ご飯食べながら、
今日社長と話したことの一部始終を元夫に話しました。
『そんな会社やめちまえ!』
と元夫は憤慨し
『俺が話しに行くから』
と言ってくれました。
そして7月14日、月曜日。
私はその日、
初めての大きなリフォーム案件のアポが入っていた日でした。
ただ、
「体調が悪いので休みます」と言い休み、
たまたま休みだった元夫と一緒に、
ローカルユニオン(個人で入れる労働組合)に話を聞きにいくことにしました。
ローカルユニオンとの出会いは、
ここから始まっていたのです。
そして長期間にわたる会社との闘いは
ここから始まっていったのです。
長くなったので分けます。
続きはその気になれば書きます。
…というか需要あるかな?
続き知りたい!って方いらっしゃったら教えてくださると嬉しいです。
一精神障害者として、
とても頑張ったと思います。
今の私には働くとかまだまだ無理だけど
また、頑張って働けるように。
私は頑張ります。
明日はカウンセリングがあります。
そして明日からレジンアクセサリー作りの許可が出ました。
作業療法室ではなく、デイルームで。
工具も使っていいと言ってもらえました。
少しずつ、私自身も良くなってきているのだと思います。
主治医や院長先生からの信頼を得られてきているのだと思います。
この調子で、
少しずつでも前に進めたらいいなぁと思います。
今日の1曲
・赤いカラス / Syrup16g
何もないこの世界は
何て恥ずかしいのでしょうか
苛立ちながら 過ごした
日々が 懐かしいのです
歌詞全文は→コチラ
最後の「夢 夢」のシャウトが切なすぎて大好きです。
明日はどんな一日になるかな。
断薬の影響の眠気?も少しは楽になるといいな。
明日も穏やかに過ごせますように。