フェラーリF355 1994年-1999年

 

ココでフェラーリを扱う(語る)のはチョット違うかもしれませんが、あこがれの車の一つであることは確実なので、挙げさせてください。

 

フェラーリF355

出典元:GQ

 

 

 

実はF355は職場の後輩が5年か6年落ちのものを1200万円で購入しました。

まだ独身だった頃、夜中に電話がかかってきて

「車を買ったので、今から見せびらかしに行くので、待っていてください」
「いやな予感がするから、来なくて良いよ(笑)」

 

 

1時間ほどして、寮の私の部屋の窓ガラスがビビリ出しました。
そのとき寮の2階に住んでいたのですが、アイドリングの音が2階まで響いてきました。

二回のベランダからのぞいてみると、真っ赤なF355でした。

早速用意をして1階におりて

私:「じゃあ行くか」
後輩:「あっ、コレ左ハンドルですよ」

と左側に回った私に、後輩はあわてて声をかけました。

私:「せっかくだから運転するよ」

そのときの後輩のいやな顔は今でも忘れません(笑)。
後の悪夢を予感していたのでしょう。

早速乗り込んで、巨大なボール形のシフトをローに放り込んで発進しました。

「普通の車だな~。音は勇ましいぞ。パワーはめっちゃある感じではないな~」

それにしても、ボディのアチラコチラがビビッています。
ビビリ音とボディ剛性は違うのでしょうけど、コレだけビビルと、チョット興ざめしますね。

めっちゃ美人の女の子の足がくさかった、みたいな興ざめです。
もちろん、クレイジーなほどのローンを抱えながらご満悦の後輩にはそんなことはいえません。

「すごいな~、すごいな~」

とわざとらしいくらい、ほめておきました。

 

「ローンでいっぱいいっぱいでメシ食う金もないだろ?奢ってやるよ」

と道路沿いで段差がなさそうなファミレスに入ろうとしたら、後輩が大きな声で

「ダメです、入っちゃダメです」

なんだか、デートの最後に意を決してラブホテルに入ろうとして、拒否されたようなシチュエーションでしたが、すぐにその意味がわかりました。

 

ガリッ

 

ホボ段差が無いところですが、見事にすりました。
フェラーリのなんと車高の低いことでしょう。

降りてのぞいてみると、

「へ~、フェラーリレッドの下地の色って、ピンクだな(笑)」

その後後輩は猛烈に怒りながながら、料理をいっぱいと、ドリンクバーを注文していました。

 

 

以前、友人のランボルギーニアヴェンタドールを運転させてもらいました。


ガススタンドで友人と運転を交代して乗り込んで、道路に出るときに、以前のこのF355のことを思い出して、キンタマがキューとなりましたが、

助手席から友人がセンターコンソールのボタンを操作して、

「車高、上げたから大丈夫ですよ」

おお、そんなものがついているのですか。

さすが7000万、我が家の家より高い車。

 

話を戻して、
このF355ですが、祝日にドライブ中に和歌山の高速道路の真ん中で故障して、そのまま業者に引き取られてゆき、部品どり車として400万の値段が付き、ローンが800万円残ったそうです。
おそろしいですね~。

 

もし億万長者になったら、真っ赤のF355を一台所有して、晴れた第三日曜日とか決めて、ぶん回して乗ります。