たかちゃんが生まれた時、
言いたくない事をはっきり言ってくれたドクター。
そのかなりパンチのある言葉達は
棘になって心に突き刺さりいつも痛かった。
でも、この9年でいくつかその棘が抜けました。
例えば
1歳まで9割生きれません!
これが1番痛かった。
呼吸器は一生必要です!
この言葉も。
そして今月の外来でまた1つ突き刺さっていた棘が抜けた気がしました。
当時
『肺高血圧』がひどくて
このままだとどんどん肺に圧がかかり硬くなってへばって終わりです!(何度思い出しても先生容赦ないToT)
硬くなった肺は良くなる事はなく出来て現状維持か悪くなる一方。
その説明に崖っ淵から下を覗いてただ怯えるしかなかったのですが、
今月の心臓のエコー
心電図の結果、
肺高血圧ないですよ。ここ数年、心臓専門の主治医の先生が
肺高血圧の様子ないですねーはっきりとはカテーテルで検査をしないと分からないけど、
と言い始めて下さり、
心の棘が刺さって半信半疑の私はなんとか今のたかちゃんの本当を知りたいと思っていました。
血液の圧と抵抗から
たかちゃん肺高血圧の数値は見られないとの説明。
あー あの時の崖っ淵が緩やかな階段に変化していく気持ち
お腹の中で暖かい何かが込み上げる。
たかちゃんの場合は
動脈管と心房中隔に空いていました。
5歳の時動脈管の穴を塞ぐカテーテル治療を行い
その日を境に身長が伸び始めました。
あと1つの心房中隔の穴。
これを閉じたら楽になるんだろうな、と思ってましたが、
今日の説明では
実は、この穴が逃げ道になって肺高血圧にとって良いのかもしれない、と。
時には常識が当てはまらない不思議な奇跡。
たかちゃん中心の生き方が始まって9年9ヶ月。
たかちゃんを通して出会う人から学び
たかちゃんと一緒にする事から学ぶ。
たかちゃんの成長につれ出会う人も世界も移り変わって、
いつも新しい複数の扉が目の前に現れる。
複数の扉から1つだけ選ぶ。
どの扉を開けるか選ぶ、選択の連続。
いつも怖いけど
たかちゃんの元気が扉の答えと思って突き進む
楽しそうな扉を選び続けたい