何度もお伝えしている内容にはなりますが2024年9月のマンション建築費指数が過去最高を更新しました。もう上がりすぎて恐ろしいぐらいです…


都心不動産の定点観測を続けていますが新築マンションの平均坪単価は1000万円越えが当たり前となっています。70㎡で2億円を超えてくる数値です。月々の支払いは約50万円ほどになります。


当データは2015年のマンション建築費指数を100とした場合にどれだけ上昇しているかを示しており、1年前と比べると6%高くなっています。


建築費が上昇してしまうとデベロッパー側は採算を合わせるためにマンション価格を上げざるを得ません。この価格上昇についてこられるのは港区や千代田区、中央区などで不動産を探している国内外の富裕層に限られてしまうため新築マンション供給数は年々減少しています。(要因はそれだけではありませんが…)


また、建築費が高騰しすぎたため延期された再開発があります。それは中野サンプラザ計画です。建設費用が当初の2倍近くに膨れ上がってしまい中野区&野村不動産は見直しを迫られています。区や大手デベロッパーですら予測できないほど異常な早さで建築費は上昇しています。


(日本経済新聞より引用)



某大手デベロッパーに勤めている友人から聞いた話なのですが用地取得費も高騰しているため、少なくとも都心不動産は多少の金利上昇や金融政策の変更があったとしても数年前の水準に戻ることはほぼありえないとのことでした。加えて、今後は定期借地権の物件が増える可能性が高いそうです。


非常に残念ですが経営者や開業医、スポーツ選手、芸能人などの富裕層でない限り、港区や千代田区の新築マンションは購入できない時代となりました。