プロローグ
とても幸せそうな我が娘が両親への感謝の手紙を
読んでくれている光景はライトアップされて更に光り輝いている。
そう。結婚式でのクライマックスのシーン、人生経験の豊富な人ほど
一番感動し、涙する結婚式になくてはならない演出。
そして、私、知美は、自分の人生を振り返り、
涙で前が見えなくなっている。
目が腫れても、お化粧が崩れても、生きていること
頑張ってきたことが実を結んだ素晴らしい日。
そして、なにより、あの恐ろしい鬼母に勝てた!と
見返してやった日でもあるのだ。
娘の幸せそうな顔を見て安堵すると共に
自己肯定が出来た大切な日。
ヘドロのようなドロドロとした暗い重い長い。。。
思い出すと、今でも息が出来なくなるほど
辛い子供時代の話がやっと出来そうだ。
つづく
