8月某日、アメブロにメッセージが届いているので何かなと思い読んでみると、送り主はなんブログ友達のLotusさんで、「出張で大阪に行くので一緒に酒を飲みませんか?」というお誘いであった。人って驚いたら本当に腰を抜かすんだということを知った。今すぐ走って行きます‼️
実際にお会いする日程も決まり、まず思ったことはいささかオーバーかもしれないけれど、「その日までは無事に健康で生きよう」ということだった。それから、私は無理な道路の横断をしなくなった。急に道交法や食べ物の消費期限を守るようになりました(笑)
そうだ、その日まで健康でいるために禁酒しようかと、2秒ぐらい考えたけれど、楽しみすぎて逆に酒量が増えてしまったことも正直に書いておきます。
しかし、私は人見知りなので、もしかしたらうまく話せないかもしれないという不安もあった。
なので、立てた目標は
①「9年間も仲良くして下さったことへの感謝の気持ちを伝える」ということと
②「関西人の端くれとして、何とかひと笑い取る」という事の2つ。
それさえ達成できれば大成功、そんな気持ちで当日を迎えた。
17時に待ち合わせ。実はLotusさんとの初対面は、あまりの緊張で記憶が曖昧になっている。声をかけて下さったのはLotusさんからだった。「山根さん?」
私は「いいえ、福山雅治です」というボケを準備していたのだけれど、そんな余裕などなく返事をするので精一杯だった。
Lotusさんが目の前にいる。こんな日がやってくるなんて…!海外でもいろんな危険な事態を乗り越えられている百戦錬磨の方なので、少し強面を想像していた。しかし実に柔和な方という印象だった。
二人で予約している居酒屋に向かう。実は別に行きたい店があったのだけれど、その店は飲み放題が3名からということで泣く泣く諦めたのだ。たしか店名は、りぼん、いや、ちゃお、マーガレット…。
あ、なかよしでした。
実際に行ったお店はこちら。
あれ、撮ったつもりが写真が残って無い。Lotusさんが写真を撮っている姿を見て、私は今まで自分で撮った写真をブログにアップした事がないということに気がついた。この10年私はどんなブログを書いて来たんだろう…。
席に座り、満を持して生ビールで乾杯。そのビールがこの夏一番美味しかったことは鮮明に覚えている。いつも、仲良くして頂いている事、わざわざ仕事の合間を縫ってお会いして下さった事への感謝の気持ちはお伝えできた。
「山根さんは本名も山根なんですか?」
「いいえ、福山雅治です」というチャンスを再び逃した。今となっては、本当に言わなくて良かったと思っている。
刺身の盛り合わせを頼んで、店員が一つずつ魚の名前とおすすめの食べ方を説明してくれた。でも、いざ食べようとすると、全然名前を覚えていない。これ何の魚でしたかね?
「これはいわゆるモス現象(LotusさんやCornさんの間で使われている、物忘れが激しい、という意味)ではないですか!」と嬉しくなって私は言った。
「山根さんもその歳でモス現象ですか?」
「杯、ビールの飲み過ぎで順調に脳細胞が死滅していってます!」
やっぱり優しいLotusさんの語り口で、緊張もほぐれてきた。台湾のお土産まで頂いてしまった。
一番左にカマスの刺身があり、私は初めてだったので「これシメサバですかね」と聞くと「多分違うと思いますよ」と言ってLotusさんは笑った。
軽妙なトークで笑いを誘うはずが、ただのアホな勘違いで笑ってもらえた。まあ、いい。とりあえずは今日の目標は達成した。あとは、楽しく飲みましょう!
店員に魚の名前を聞き直したり、注文するときも実に丁寧な接し方と言葉遣いをされているのを見て、ああ、本当にLotusさんとお会い出来たんだ…と実感が湧いてきた。
軽くお互い自己紹介をして、共通のブログ友達の話などをする。私はビールをおかわり。Lotusさんはワインにスイッチ。
「いやー、今日は酔いが回るのが早いなー」とLotusさん。それもそのはず、今朝夜行バスで来阪されたのでほとんど寝ていないのだ。本当にありがとうございます。
それから、東京でCornさんやT川氏にもお会いしたい旨をお伝えすると「ぜひ来てください!」とお返事を頂けた。間違いなく今日はいい日だ。
それから2軒目へ。私はLotusさんへ聞きたいことを書いたノートをカンニングペーパーとして持参していた。そこには完璧に計算され尽くした、ぜったいに盛り上がる、爆笑必至の質問が30問書かれているから安心である。
コホン、それでは。
「ネコは好きですか?」
私はノートを床に叩きつけたい衝動に駆られた。
こんなクソしょうもない質問にもLotusさんは、自宅で飼われているネコのエピソードを交えつつユーモアたっぷりにお話をしてくれた。
アメリカ留学されていた時の話も絶対に忘れない。今まで何カ国訪れたことがありますか?と聞くと、指を折り、一つずつ国名をあげていき、23カ国ですね。と答えて下さった。本当に誠実で優しい方なのだ。
こんな貴重な夜、飲みすぎて記憶を無くしてはもったいない。ハイボールでもゆっくり飲んで残りの時間を過ごそう。もっといろんな話をしよう。ハイボール下さい。すると店員が言った、「キングサイズの方がお得ですよ!」
気づけば、訳のわからないことを叫びながらキングサイズのハイボールをあおっていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろ帰る時間に。
ガシッと握手でお別れ。必ずや東京にお邪魔します!
翌朝目が覚めると、若干まだ酒が残っていた。でも、そのお陰でLotusさんとお会いできたことが夢ではなかったのだと実感することができた。人生で初めて経験する嬉しい二日酔いだった。