許せない


大場・小畑コンビの「バクマン。」第63回です。

作品を作る上で良かれとした事が、最終的に信用を失う事になってしまいました。
蒼樹さんと同盟を結んだのは、女性の心理を教えてもらう為。
岩瀬愛子と再会したのは、その蒼樹さんが不意打ちで連れて来たからです。
彼女との再会など考えてもいなかったはず。
だから彼女が渡した自身の小説も、特に興味もなく仕事場に置いて行ってしまったのです。
その小説の間に彼女からの熱い想いのこもった手紙が入っていた事にも気付かずに…。

掃除中にそれを見つけてしまった見吉。
やはり秋人は才能がある人の方がいいと思っている?
対する自分はただの掃除のおばちゃんに過ぎない!
涙を流す彼女が頼るのは、もう亜豆しかいませんでした。

見吉からの電話に怒りを見せる亜豆!
結局のところ誤解なのですが、それを確認する事も出来ないらしい。
作品作りを邪魔できないとひとり身を引く見吉…。
どうもこの問題は簡単に解決しそうもないですね。

ただ、ここしばらく電話に出なかった事も岩瀬愛子に結び付けてしまうのは仕方ありませんが、4年間もこっそり付き合っていたかの様に考えるのは少々飛躍しています。
彼女の誤解を解く為には蒼樹さんとの関係を話す必要がある訳ですが、やはり「才能がある人がいい」という見吉の誤解はそのままになってしまう危険性はあるかも知れません。

肝心の秋人は依然として漫画の事しか頭にありません。
果たして、彼女達の誤解は問題なく解く事が出来るのでしょうか?
一番いいのは、最高から亜豆が事情を聞く事だとは思うのですが…さて?


ダイハツタント


そんな女性陣の悩みはどこ吹く風?
最高・秋人の二人はファミレスで打ち合わせをしている様子。
タイトルは「走れ大発タント」。
主人公の名前は大発タント。
発明家のおじいちゃんは大発明人。
ヒロインは鈴木パレットと、何処かで聞いた名前ばかりです(笑)。
まあ、ギャグ漫画となれば、こういうおふざけもあってしかるべきですがね。

1ページで3回笑わせるという港浦さん。
そんだけ笑えるなら、そりゃあ凄いギャグ漫画ですよ。
まあ、子供向けを狙っている様ですから、高校生以上の大人が読むと軽く流されてしまう可能性はあるでしょう。
問題はギャグだとアンケートに不利だという事。
連載経験者で巻頭カラーなら是非ともダントツで1位を取りたい。
港浦さんはいつもの調子で「ダントツ1位獲ってやろうぜ」とは言うものの何やら不安な感じが…。
何せ、今まで何回も港浦さんの“勢い”に騙されてますからね(笑)。

ひろし


キャラデザインに頭を悩ましていると言う最高。
ここで「ど根性ガエル」なんて古いタイトルが出てきました。
ウチにも昔の「ど根性ガエル」のコミックスはあるのですが、何せボロボロで…。
ジャンプコミックスで全27巻だったと思いますけど、今ではオンデマンドで読める様ですね。
特徴あるキャラと言えば、子分の五郎もクセがありました。

ペットキャラの「ニワチピ」はキモカワイイ路線。
このままではあんまりだけど、修正されると結構カワイイ!?(笑)
他にも発明品のアイデアやら決め台詞など、港浦さんと秋人の打ち合わせはかなりいい感じらしい。
ギャグかシリアスかでもめていた頃とは随分と雰囲気も変わって来た様です。

アシ


一方、蒼樹さんの方はと言うと、ネームの出来も問題なく、上の層を獲れると見ているらしい。
ただ、彼女が女性のせいか、下着の見せ方が男の子が喜ぶアングルになっていないとか。
そこで山久さんは下着を描けるアシを用意するのですが、それは蒼樹さんにキッパリと断られてしまいました。
絵の描ける人は信用出来ない。
中井株は地に落ちました…(笑)。

山久さんは担当とはいえ、蒼樹さんの心象はよくありません。
やはり、そういう意味でも秋人は特別なのです!

恋


秋人との電話に心を揺らす蒼樹さん。
4歳年下とはいえ、これは彼女もその気になっている!?
今までまともに男性と付き合った事がないと言うだけに、この恋は危険です。
彼女がいるという事は知っていても、相談だけでは済まなくなる可能性はありますね。
恐らくは、見吉の誤解を解く為にいつかは蒼樹さんの話をするかも知れません。
その時、肝心の蒼樹さんが「私が本気だって言ったらどうします?」的な事を言ったとしたら…?
何か、その可能性もなくはないですね。

赤マル


さて、いよいよ赤マルのラインナップも決定しました。
その中には問題の静河流の作品もあるらしい。
蒼樹さんの作品と合わせて1・2位独占を狙う山久さん。
勿論、これには港浦さんが噛み付きます。

面白いのは山久さんの方針ですね。
彼が亜城木夢叶の担当だったら、ギャグを描かせる事はしなかったはずです。
というより、「この世は金と智恵」の様な作品で勝負させる!?
決して王道にはなれないかも知れない。
しかし、「デスノート」の様な社会現象になる様な作品を作れる可能性はあったはずです。
この静河流が凄いものを描いて来たらしい。
もしかすると、それを読んだ最高たちはショックを受ける事になるかも知れませんね。

一方、秋人は仕事場に来ない見吉を心配して電話をかけて来ました。
そして…岩瀬愛子の件が彼女にバレている事を知るのです!
さすがにマズイと感じる最高。
しかし、当の秋人は蒼樹さんの事もあって余計に話がこじれると、後回しにしてしまうのです。
果たしてこの問題…誤解は上手く解けるのでしょうか?

発表


紆余曲折ありながら、何とか赤マルの見本誌が完成!
とりあえずやれる事は全てやりました。
果たして亜城木夢叶のギャグは通用するのか?
そして蒼樹・静河の作品の出来は!?

もしこれで3位以下となったら、さすがに港浦さんもギャグでOKとは言えないでしょうね。
港浦さんにしても後輩の山久さんに出し抜かれる形になりますし、下手すると港浦さんはコレまでか!?
次回は色々と注目するポイントが多そうです。