岩瀬


大場・小畑コンビの「バクマン。」第62回です。

赤マルで巻頭カラーの読みきり掲載が決まった亜城木夢叶!
秋人は偶然から蒼樹紅と同盟を結び、互いの作品の為に相談し合う様になったのだが…。
蒼樹紅と同じ大学に通う女性が、待ち合わせの動物園に一緒にやって来たのです。
そして…彼女こそ、かつて中学時代の同級生・岩瀬愛子だったのである!

彼女の登場に動揺する秋人。
「今日は両手に花」なんてのん気な事をつい考えてしまうのは男のサガか?(笑)
再会そうそうに自身の書いた小説「緑色の卒業」を手渡す岩瀬!
「すばる新人賞」
を取っていた事を秋人は誉めるものの、状況が良く分からない感じですね。
あくまで秋人に会った事を「たまたま」であると言い切るのです。
その言葉ひとつひとつが強いプライドを感じさせるものですから…秋人としても好意的に話すなんて不可能でしょう。
“下らない漫画より小説を書いている自分の方が文化的に上”という態度は見ていて気分がいいものではありません。
ついつい怒り口調になってしまう秋人に蒼樹紅が同調するのも当然と言えます。

恐ろしく“ぶきっちょ”な岩瀬愛子の愛の形!
やはり彼女は、未だに秋人の事が忘れられなかったのです!!


原作を


漫画は何百万部も売れていると聞かされて心がざわつく岩瀬!
自分の小説は3万部しか売れていない現実に、“作品の価値はどれだけ売れたかじゃない”と反論するも、それは結局“文化としてどっちが上か下か、どっちが売れたかとか考える事自体無意味”である事を自身で認めた事になってしまいました。
すると今度は自分も漫画の原作を書くと言い出したのです!

どう見ても彼女は意地で言っている様にしか見えません。
恐らくは、漫画なんてほとんど知らないでしょう。
そんな彼女に本当に面白い漫画の原作が書けるのか!?
何か純文学の様な原作を書いても少年誌、ましてやジャンプでは通用しない気がするのだが…?

あくまでも秋人に負けたくないという彼女。
秋人はもう十分に負けていると言っても、全く聞く耳を持たないのです!!

子供


「…子供だ この子…」
蒼樹紅としても、彼女の態度は目に余る様子。
そんな中、ついに飛び出す決定的なセリフ!
「1000倍いいなら私と付き合いなさい」
1000倍というのは「見吉より1000倍いい」と言った秋人に対して言った言葉ですが、どうやら彼女の本当の目的はここにあった様です。
つーか、何という高飛車な態度なんだ!(笑)
が、さすがにここまで振り回されては秋人もいい気はしません。
「その更に1000倍見吉の方が好きかな…」
この言葉を最後に聞いて岩瀬愛子は帰ったのだが…。

結局、彼女は秋人が好きなのか?
態度が極端すぎて、同じ女性の蒼樹さんですらハッキリしない様です。
ただ、恐らく漫画の原作は必ずやると蒼樹さんは感じたらしい。
彼女が原作を書くとして絵を担当するのは…もしかして中井さん!?
何か、女性のトラブルには彼しかいない気がしますね(笑)。

台風が去って、蒼樹さんから赤マルに載る事が決まった事を伝えられた秋人!
同誌のライバルになってしまうので意見を言い合うのはどうかと言うのですが、とりあえず秋人は最高に聞いてみる事にした様です。
それにしてもこの二人…雰囲気ありますね。

真人類


さて、以前「新妻エイジ賞」を受賞した“問題児”静河流ですが、担当になった山久さんは独特な手段で付き合っている様です。
何と、極度の人間嫌いである彼とインターネットのチャットによって会話をしていると言うのです!
パソコンを通すとめちゃくちゃ話して面白いと言う山久!
さらにネームもスキャンしてメールで送ってくるという徹底ぶりです。

その内容ですが、どうもかなり殺伐としたものらしい。
吉田さんしダメと言うものの、山久さんは手応えを感じている様です。
しかもこの作品も赤マルに出すらしい。
もしや…これが台風の目になる!?
かつてジャンプらしくない作品「この世は金と智恵」で挑戦した最高たちの姿がダブりますね。
蒼樹さんの恋愛ものよりもコッチの作品の方がライバルとして危険かも知れません。
それにしても…山久さんかなりやり手ですね。

結局、岩瀬愛子の小説は秋人も最高もギブアップらしい。
蒼樹さんは面白いと言うものの、こんな文学作品を書いている彼女に漫画の原作は無理だと最高は言うのだが…?
一方で、蒼樹さんとの意見交換は秋人に一任した様です。

中井


最高たちがギャグ漫画を描くと聞いて慌てて電話して来た高浜さん。
どうやら彼はギャグでやるのは限界らしい。
そんな彼から中井さんの近況が届けられたのです。

何と、加藤さんが中井さんを好きになった!?
アッと驚くどんでん返し!
彼女は漫画が描ける人が好きで、神がかった中井さんのテクにウットリしていると言うのです!!
積極的にモーションをかける中井さん。
それに加藤さんも乗ってしまった!?
なんてこった…。
まさかこんな事態が待っていようとは!(笑)

最低


その中井さんの話を秋人に聞かされる蒼樹さん。
もう大丈夫と言われても、いい気はしなかった様子。
まあ、このあたりは秋人も微妙な女性の心理が分かっていないですね。
自分を真剣に好きだと言ってくれた男の心変わりは、少なからずショックだったはずです。
今後、彼女がどうなって行くのか気になるところですね。

さて、ここまで秋人の行動は見吉には全て内緒でした。
バレたら大変な事になるのが分かっていたからです。
大切な仲間として仕事場の合鍵を最高から渡される見吉!
だが…その事が破局への第一歩になってしまった!?

見吉


岩瀬愛子の小説には手紙が挟んであった。
最後まで読まなかった秋人はそんなものがある事に気がつかなかったらしい。
だが、部屋を掃除していた見吉は発見してしまい、その内容がまるで最高と亜豆の様な純愛の世界だった事が彼女を深く傷つけてしまうのです!

自分に嘘をついて岩瀬さんに会っていた。
それは誤解な訳ですが、秋人がそれを説明するには蒼樹さんと会っていた事も話さなくてはなりません。
となると、この亀裂簡単には修復出来ない!?

可能性がない訳じゃありません。
最高を外す事で港浦さんと真正面からぶつかった秋人です。
一気に見吉にプロポーズでもしてしまえば、全てが丸く納まる気がするのだが…?

何やら恋愛モノの様相を呈してきた最近の「バクマン。」
つーか、秋人ばかりモテるのは何故だ!?(笑)