神楽支部は惑星の周囲を回りはじめた衛星のようなものでした。
まさか惑星が消えるとは。
平和で綺麗な惑星でした。
話があれば惑星を引き継ぐこともできました。
しかし残念ながら話はなく、衛星は単独で惑星になるしかなくなりました。
違う価値観を認められない人がいるのは残念です。
国際化したこの時代にも、まだ異文化を攻撃したがる人はいます。
自分以外の価値観を認められない人なのでしょう。
あの惑星の美しさは、異文化との共存を前提にしていたからです。
でも、それゆえに軍備を持っていなかったんですね。
力を貸したくても、こちらには文民しかいません。
応援はできても、援軍は出せませんでした。
攻撃主義民族の前では、平和主義民族の言論は殺されます。
ネット上で、言論の自由なんて、そんなものです。
攻め込まれる惑星を見て、衛星はバリアを張らざるを得ませんでした。
来客のない寂しい運営になりました。
それでも、滅ぼされるよりは良かったと思っています。
こういう運営であれば戦力や手間がなくても生き残れます。
あんなのが攻め込んできたら、一発で滅びますよ。
武器を持って暴れる駄々っ子を抑える力なんて持っていません。
相手に理性があれば話せますが、本能で暴れるばかりの相手もいます。
ネットだからと、大人の皮を脱ぎ捨てる人がいるのです。
あの惑星は、身をもって注意喚起をしてくれました。
生き残ることが恩返しです。