三回忌の法要と納骨を行った。
コロナ禍ではあるが、命日に納骨を行いたいというぼくの気持ちを受け入れて、集まってくださった親族に感謝している。
そして、通夜、葬儀の慌ただしく、気持ちも落ち着かず、挨拶もそぞろとなっていたその時から、久しぶりに顔を合わす方にも来ていただけたことにも感謝している。有難いことである。
そんな方々と、いいお墓を選んだね。こんなお墓の形もいいねと言葉を交わす。
まだまだ若い彼らにとって、ぼくとの会話や、法要を経験する事で、お墓や、死んだ後の在り方について考えるキッカケになっていればいいなと思う。そして、ぼくの様子を感じとり、遺された者の気持ちが少しでも伝わり、今の時間を大切にしてもらえればいいなと思った。
法要後、来ていただいた方にワインを持って帰ってもらった。このワインは、嫁が生前に試飲し、気に入って購入したワインである。
たぶん、これらのワインは、いつかぼくと飲もうと思ったり、誰かに贈ってあげようと思い、妻が買って保管していたワインだと思う。
そのおもいを汲んで、平日にも関わらず来てくださった方々へワインを振舞った。
法要、納骨が終わり、気持ちもひと区切りである。
法要まで、ざわついていたり、落ち着かなかった気持ちもあるが、これからは少しづつ落ち着いてゆく事を願いたい。
形として見えなくなってしまい、会話を交わせなくなってしまった妻。
でも、その想いはぼくと共にある。
きみの足はぼくの足、共にこれからの人生を歩んでゆく。
そして、共に生きてきた軌跡として、これからも足跡を残してゆこう。
法要後、キレイな空
