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日本代表はなぜパラグアイに勝てなかったのか。3戦未勝利という結果の裏には、単なるコンディションや運だけでは片付けられない、チームの構造的な問題が潜んでいる。試合を深く分析すると、いくつかの根本的な課題が浮かび上がってくる。

1. 主力不在と、変わらない「調理法」

冨安、遠藤、守田といったワールドカップのベストメンバーがいない。それはチームにとって大きな痛手だ。しかし、問題の本質はそこではない。指摘されているのは、主力が不在にもかかわらず、監督に戦術、すなわち「調理法」を変える発想がなく、「お前ら頑張れ」という精神論に終始している点である。

2. コミュニケーション不足が生む選手の不満

チームとして目線を合わせるための情報共有が決定的に不足している。これが選手の不満に繋がっているという。興味深いのは、負けている時ほど選手間のサッカーに関する会話が増え、結果的に団結に繋がるという逆説的な状況だ。

3. 曖昧な戦術が生む混乱

特に問題視されているのが、ディフェンスラインにおけるオフサイドトラップとハイラインの混同だ。ハイラインは陣形をコンパクトに保つための手段であり、オフサイドを狙うためのオフサイドトラップとは目的が異なる。ボールの出所を抑えずにラインを高く保てば、中盤のスペースを消した分、DFラインの裏に広大なスペースを相手に提供することになる。

4. VARなしの試合におけるリスク管理の欠如

VARがない試合では、誤審のリスクを常に考慮に入れるべきだ。そのような状況でリスキーな守備戦術は避けるのが定石。オフサイドトラップはカウンターにも繋がりにくいというデメリットも抱えている。

5. 停滞する攻撃戦術

最近の日本代表は、決まった戦術に固執するあまり、選手の自由な発想やプレーが制限されている場面が目立つ。戦術がないわけではないが、それが選手の創造性を奪う足かせになっている。

6. 孤立するワントップ

ワントップの選手が前線に張り付くだけでは機能しない。ボランチの位置まで降りてパスコースを作り、攻撃の組み立てに参加する必要がある。

7. 監督への評価とチームの在り方

森保監督は「選手側の人間」であり、選手自身が危機感を持つことを重視しているのではないか、という見方がある。敗戦によって選手の危機感を煽り、ワールドカップ本番で団結させる。それが日本の勝ちパターンだという推測も成り立つ。また、監督はモチベーターではなく、さらにサッカーの戦術的知識の面でも選手から頼られていない、という共通理解がチーム内にある可能性も否定できない。

これらの課題は、単なる一試合の結果に留まらない。チームの内部構造や戦術的な未熟さにまで切り込む、極めて重要な視点だ。日本代表が真の強さを手にするために、乗り越えるべき壁は決して低くない。