RDJの帰還とマーベルの賭け
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、製作発表の段階から大きなプレッシャーにさらされている。中心的な悪役だったカーン役の俳優が解雇されたことを受け、マーベルはタイトルを『ザ・カーン・ダイナスティ』から変更し、新たな悪役としてドクター・ドゥームを起用した 。そして最大のサプライズとして、そのドクター・ドゥーム役をロバート・ダウニー・Jr.(RDJ)が演じることが発表された 。
この決定は、MCUの再起をかけたハイリスクな一手であり、ファンの間で大きな議論を巻き起こした。『エンドゲーム』で完璧な結末を迎えたトニー・スタークの思い出を汚すという強い批判 がある一方で、RDJほどの俳優が複雑な悪役に挑むことへの期待の声も上がっている 。この状況は、RDJが単なる出演者ではなく、フランチャイズの再建を担う中心人物であることを示しており、彼に絶大な権力が集中する素地となった。
撮影現場を巡る二つの主要な噂
この高圧的な状況下で、撮影現場に関する二つの大きな噂が浮上した。
* RDJとライアン・レイノルズの衝突疑惑
業界インサイダーのジョン・ロカによれば、撮影現場で「2人の非常に著名な俳優」が激しく衝突したとされる 。ある俳優が発した「一線を越えた冗談」がきっかけで大きな亀裂が生じ、スタジオが別々の撮影を提案するほどの事態に発展したという 。ロカは実名を明かさなかったが、ファンや他のゴシップメディアは、その特徴から当事者がRDJとライアン・レイノルズであると特定し、噂が拡散した 。
* RDJによる大規模な撮り直し要求
もう一人の業界スクーパー、ジェフ・スナイダーは、RDJが製作に絶大な権力を行使したと報じている 。スナイダーによると、RDJはボディダブルを使って撮影された3週間分の映像に満足せず、「私がスーツを着て、全て撮り直したい」と要求。これにより、数百万ドル規模の追加予算とスケジュールの遅延が発生したとされる 。この一件は、RDJが作品の品質に対して最終的な決定権を持つ存在であることを示唆する 。
混乱した製作環境と結論
これらの噂は、製作が困難な状況にあることを示す他の兆候とも一致する。出演者の一人が「脚本がまだ完成していない」と明かしたり 、現場の雰囲気が「テストステロンとエゴが渦巻いている」と評されたりしている 。さらに、ライアン・レイノルズの出演そのものを巡って、複数の大手業界誌が矛盾した報道を行う など、情報が錯綜している状況である。
結論として、RDJとレイノルズの衝突を裏付ける決定的な証拠はない。しかし、複数の噂や状況証拠を総合すると、『ドゥームズデイ』の撮影現場が高圧的で、創造的に不安定な状況にある可能性は高いと言える。その中心にいるのが、フランチャイズの命運を託されたRDJであることは間違いない。この混乱が作品にどのような影響を与えるかは未知数だが、一連の騒動は現代の超大作映画製作の複雑な力学を浮き彫りにしている。