しょうじ機が、どんなにこの日を待ちわびていたか。ここで成功を収めれば、これからは優雅に暮らしていけると、想像は膨らむばかりです。それに対し寄生虫症に阻まれたカラダは、異常でいびつなカラダになり、目を覆いたくなるぐらいでした。眼球は飛びだし、顔や頭、体全体にふき出物が出来、髪はまばらに抜け落ち…、醜いそのものでした。しかし、自身は気が付いていませんでした。
そんな意気揚々と望んだ彼に、想像も出来ない結末を迎える事になろうとは…
しょうじ機以外は、気づいていたのです。
住民や貴族、皇族達が町の広場に集まり始めました。しかし、この雨。見物客もまばらだったのです。
「さあ皆様、お待ちかねの職人しょうじ機の完成御披露目です」高らかな雄叫びと共に、拍手もまばら。その中、会場の中心にしょうじ機が現れました。
ギャーァー
拍手がぴたりとやみ、拍手の音以上に悲鳴が会場を包み込みました。