リストラ | マニラではたらく社長のブログ

リストラ

いやな言葉ではありますが・・・

そして日本では「派遣切り」とかと中傷され、
実行している企業が叩かれまくっていますが・・・

今年は当社も斬新な形で「リストラ」を
断行することになるでしょう。

昨年末メドをつけていた売上の内、
半分以上が急きょ凍結となった。
顧客サイドでは、本社の承認も取り、
しっかりと予算化されていたにも関わらずだ。

このレベルで企業の投資が押さえられる
現状を鑑みると、非常事態モノ。

そしてこの流れは、おそらくまだしばらく続く。

起きてもいないことを想定して、
策を講じるのは?マークを出されるかもしれないが、
後になって慌ててバタバタする方が企業としては
低レベルなので、やはり最悪のことを想定して、
色々と準備していくというのも、企業の役目。

試用期間中の者は100%正社員にはしないし、
最低限の売上と利益が確保できない場合は、
正社員とてリストラせざるを得ない状況だって
十分ありうる。

赤字を垂れ流す要素、事業がある場合は、
その事業そのものをバサッと切ることだってある。

会社というものを支えているのは、
確かに一人一人の社員の力と努力。
それは今まで社長が一番見てきたし、
見てきたが故に、社員を切りたいなんて
思う社長はいないはず。

派遣切りとかいって叩かれている
日本の某大手企業だって同じだろう。

けど・・

会社というのは、どういう過程を踏むにせよ、
生き残ること、事業を継続することを
最優先に考えないといけない。

仮に最後は社長一人になっても、
事業としては継続していく必要があるのです。

叩かれている会社だって、自社を守るため、
事業を継続するため、社会的責任を果たすために、
断腸の思いで断行しているのが雇用のカット。

役員賞与の減額くらいはありかもしれないが、
会社の留保金を放出してでも、
雇用を守るべきだなんていうことを
言っている政治家やエコノミストの
コメントもTVで聞いたりするけど、
そんなのは、現場を知らない連中、
なんの責任持つ必要のない連中の
「タワゴト」
にしか聞こえない。

雇用者と被雇用者、EmployerとEmployeeでは、
社会的に背負っている責任が全く違う。
会社の債務も、お客に対する責任も、
つまり経営に関する全責任は100%
社長が背負っている。

社員は上司や社長によって評価されるけど、
社長はお客によって、株主によって、そして、
社会によって評価され続けている。

ここに意識の差、そして仕事に対する覚悟の差が
大きくある。

経営者としては色々な考え方があると思うけど、
私は少なくても、自分の身銭を切って、
そして会社の利益を犠牲にしてまでも、
社員を守ろうなどと言う殊勝な考えでは、
今の厳しい時代、これから予想される厳しい時代
を生き残ることは絶対にできない、と、強く感じています。

リストラという言葉は、
日本では雇用のカットを
象徴するような使われ方をしているが、
本来の意味は、
「Restructuring」
(再構築)
のはず。

その言葉の通り、
マーケットの流れや業績に応じて、
会社として、事業として継続するために、
体制を再構築することを目指すのが、
社長としての役目だと思っている。

同じ、「リストラ」であっても、
プラス思考のリストラを実行
していきたいものです。