人に恵まれています・・ | マニラではたらく社長のブログ

人に恵まれています・・

8月後半に日本からやってきて、
当社に新しく加わった日本人エンジニア君

NTTコムの研究所出身のバリバリのネットワークエンジニア。

着任してから、わずか三か月弱なのに、
八面六臂の大活躍で、今や当社にとっては
なくてはならい貴重な存在。

今までのウチの会社は、営業力は高評価だったけど、
正直技術力の評価は低かった。
フィリピン人の技術者はたくさんいても、
顧客満足度を高めることは出来なかった。

なぜか・・・・

技術サービスの概念を理解した
サービスを提供できなかったから。

企業のIT環境を構築する場合、もしくは、
IT関連のサービスを提供する場合、
サーバーの設定やソリューションの導入
ライセンスの購入などというのは、
大きなプロセスの中の一部でしかなく、
決してそれが目的ではない。

「ITインフラの基本設計とは?」
「何のためにシステム化するのか?」
「コンピューターセキュリティとは何ぞや?」

という基本的な概念を理解し、それに基づいて、
それぞれの企業に合ったシステムを起案し、
そして細かい部分まで気を配って設計する。

目の前の問題解決だけではなく、
長期的に運用できるようなシステムを構築する。

エンジニアの知識として、そういった基本的な
概念
が欠けていたら、決してサービスレベルは上がらない。

フィリピンにおいては、教育の過程においては、
そこそこそういった勉強をしてくるようだが、
こと産業界においては、「モノを売る」ということ
ばかりに走ってしまい、現場において基本概念を
習得するステージが極めて少ないのが現状だ。

特定のプログラミングの知識や、OSの知識、
サーバーの設定といったような小手先の能力は
後からいくらでも習得できるが、基本概念だけは、
日々の仕事の中で修練・習得しかない。

日本みたいに、よりどりみどりの雑誌や専門書が
出回っているわけでもないので、情報収集も
自己学習も難しいから、会社でそういった実習教育の
環境を作っていくしかない。

日本人エンジニア君の存在が貴重なのは、
対日本人顧客相手に説明力が高まるだけではなく、
日本らしいきめ細かいシステム環境の概念を
知識として、フィリピン人エンジニアにシェア
してくれることが大変貴重なわけだ。


今の当社にとっては、そういった知識のシェアリングは、
お金には代え難い大変、大変貴重で大事なこと。

そういった頼もしいスタッフが、
社員として存在してくれることは、本当に有難いことです。