フィリピンの違った世界 | マニラではたらく社長のブログ

フィリピンの違った世界

日本より来られた、病院関連のお客様をお連れして、オルティガス地区にあるメディカルシティを訪問した。



相変わらず小奇麗な病院で、外見というか、ハードウェアに関しては、確かに5スタークラスの病院だと思う。

ベッド数は500で、近々もう300増えて、合計800ベッドになるようだ。日本の病院と比較すると、500以上は大病院クラスということで、金沢医大などの最大手の国立病院クラスの病院に近いイメージだ。



隣には、アテネオ大学の医学部の新校舎が建設中で、医療法人ではあるが、大学病院的な機能も有することになりそうだ。

屋上にはヘリポートが用意されており、VIPや緊急患者の搬送に使用されるらしい。

私的には、単に「いい眺めやなぁ~」的な感想・・・・ガーン




アップ

ヘリポートから見える眺めは、オルティガスシティのビル群。いわゆる副都心的な機能を持ち、東京で言えば新宿といえるのかな?



このメディカルツーリズムのプロジェクト。
一応フィリピン政府も力を注いでいきたい様相だが、実際のところはどうなんでしょうね。。

医療サービスを受けるために、わざわざ海外から飛んでくるメリットがイマイチ見えない。よっぽど価格的なメリットでもない限りは、マーケティング的なキーワードは見当たらないですねぇ。

もしくは、技術的にフィリピンで行うことに価値のあるもの、もしくはフィリピンでしか実現できない医療、などの特殊性に焦点を当てていけばまた違った可能性が出てくるのか?


ただ、初めて日本の病院関係の方を連れていったわけだが・・・

まず舌を巻いていたのは、患者に対するドクターや看護婦の比率ビックリマーク人が多いメリットを十分生かしている。日本の大病院としてもその比率的には4倍くらいのスタッフで対応しているらしい。

それと、導入している医療機器のレベルの高さ。

そして、これは日本でもまだまだこれからの医療技術のようだが、「REGENERATIVE MEDICINE」という、いわゆる再生医療技術の導入に大変力を入れていること。

一生懸命説明してくれたのだが、英語で聞いていても用語が難しく、チンプンカンプンだったので、帰社後にネットで調べてみると、こういうことらしい。

ダウン

再生医療とは、われわれの体が本来持っている再生能力を生かした治療法です。この中で、傷害を受けている組織や臓器の細胞を作り出し、その細胞で傷害を受 けている部分を修復、再生させる治療法があります。この治療のためには、これらの組織や臓器の再生の元となる幹細胞などを増殖させ、様々な臓器の細胞に分 化させる技術が必要となります。従来の手術や薬の投与では十分に治療することが難しい病気に対して根治的になる可能性が高い治療法です。
(文章引用サイト→http://www.effectorcell.co.jp/technology/coretech/rgm.php  
エフェクター細胞研究所より)


なるほど、確かに画期的な治療法ではあるようですね。訪問した病院側の説明によれば、手術や薬による西洋医学的な治療の次にくるのが臓器移植。そしてその次の第三世代の治療法として世界各国で研究されている治療法ということでした。

こんな技術がフィリピンで確立できるのであれば、問題視されている臓器移植なども頻度が下がってくるのかな・・・

素人なので、あまり良く分からないけど、このような感じで積極的に最先端技術を導入していることは評価されるべきものなのだと思う。


フィリピンでもこんな世界が存在しているのですね。

なにかにつけて、奥が深い国だ。