正真正銘の金持ち父さん | マニラではたらく社長のブログ

正真正銘の金持ち父さん

フィリピンというところは、貧富の差が激しいので有名。特に華僑系の財閥の勢力が強く、産業界に大きく影響している。

今日はその財閥のオーナーさんとプロジェクトのミーティングを行った。

アヤラアベニュー沿いに自社ビルを構え、自分の事業の本部機能全てをそのビルの中においている、正真正銘の「金持ち父さん」だ・・・



ビルの中には、その金持ち父さんが経営する証券会社、100校のFCを持つ専門学校の本部、金融系のビジネススクール、保険会社等々、まさに財閥事業の縮図のような事業が存在している。

そんな財閥のオーナーともなると、さすがに眼光も鋭く、Yes/Noもはっきりしていて、ズバズバモノを言うし、話のテンポがムチャクチャ早い。

ある種のオーラみたいなものを感じました。

でも、さすがにビジネス感覚というか、センスはずば抜けているものがあり、瞬間的に頭の中で考えて、その場で回答する機敏さがある。多岐にわたって事業展開しているから、そういう習慣がついているのでしょうねぇ。

私はそんな人種とガンガンやりあうのが好きなので、こちらもビシバシとやりあったわけですが、外国人とのビジネスの第一歩は、毅然とした形で自分の意見や考えをしっかりと主張し、完全に理解してもらうことが大変大事だ。

喧嘩は先にしておいた方がいい、という感じでしょうか。同意事項をドキュメント化して後日同意書を交わしたりも必要。

自分が持っている対日本向けのビジネスモデルは、教育~オフショア~派遣、そして投資。フィリピン人実業家であれば絶対に興味を引く話。

「これはいい話だ。あんたの考えに賛同するから、後は担当者と詳細を詰めてくれ」といい残し、自分のブレーンに優先順位やプロセスの指示を残し、席を立っていった。

こうなると、こっちの勝ちだ。

コンセンサスは取れたので、如何にして上手くとりまとめ、リスクヘッジしながら、現実的な事業として構築するか?という部分が私の役割となってくる。


フィリピン人のビジネスマンは、日本という国を神の聖域みたいな感覚を持っている。足を踏み入れたくても入れない市場だと認識しているので、その部分の橋渡し役が当社の役割となるという業務分担が自然に出来上がる。

向こうがいくら金持ちで資金力があっても、絶対に太刀打ちできない領域を担当していくので、やりやすい仕事だ。


そういったビジネスを創造していくのは大変エキサイティングであり、ある意味楽しくもある。


頑張らねば・・・