タイトルは愛するアンドレ・ジッドの作品。
何度も何度も繰り返したこのお話は
決してハッピーエンドでもバッドエンドでもない結末です。
内容を検索して抜粋しました。
ある田舎の牧師が、盲目の少女を手元に引き取ることからはじまっている。 主人公である牧師は、村の近郊で老婆が息を引き取りかけていると聞いて出かけて行き、
その家に一人の盲目の少女を見つけた。
聾であった老婆に育てられたその少女は、全く無知で、動物的な生活をしていた。 牧師は、少女を家に連れて帰り、ジェルトリュードと名づけて、彼女に教育を施す。
ジェルトリュードは、牧師の慈愛と教育の下に、次第に美しく知性的になっていったが、
待ちに待った開眼手術のあと、彼女は川に身を投げて自らの死を選ぶ。
聖書に書かれているように
「盲人もし盲人を導かば二人して穴に落ち込まん」
最初に読み終えたときにはまさにこの事だと想い深くため息をついたのを思い出します。
盲人でないとしても盲目という状態は誰にでもありあえることで
久しぶりにこの本を読み直し
今年の7月以前の2年弱ずっとずっと盲目であったことを思い知らされました。
夢を見ていられるうちが人間は本当に幸せで
現実を見てしまうと見てはいけないものばかりに気をとられてしまう。
待っている現実はエゴばかり。
もちろん自分も含めですが。。。
幸せだった人間ほど見ていた夢に現実を近づけようとして必死になってしまい
結果エゴもしくは我侭を通すことでしか幸せを求められなくなってしまうのですね。
夢はまるで夢のようで私はとても幸せでした。
今は幸せ?と問われると
素直に「うん」とは答えられません。
作り笑顔と声のトーンを感情とは裏腹に操れるようになりました。