MARIA MANIATICA -2ページ目

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.



村上春樹訳です。
春樹訳は文庫・新書でこれまで2度読みましたが、今回はハードカバーで。
え?何が違うかって??違うんですってば・・・読めばわかるよ~ん♪
本当にねハードカバーと文庫ではやはり読後の印象は違うのですよ。

村上訳で3度目、清水訳も含めたら、再読回数は相当な数になりますが
でも、今回のこのハードカバー版が一番良かったです。
もう30年くらい前から読んでいるけど、当時はここまで良いとは思わなかった。
少しずつ、年齢とともに共感できたり、共感とまではいかなくとも理解できるものが
増えてきたのかもしれない。
私の人生テーマは「ハードボイルドに生きる」なのですが、
このところちょっとそれをキツく感じる日もあったりしたので
余計に思うところが大きいのかもしれません。

この作品でのマーロウ42歳。実にいい感じです。
ただ正直なところ、なぜマーロウがあんなにテリーに惹かれたのかが
私は理解しかねているのですが・・・でも、このハードボイルド感がね。

とにかく、いい文章といい描写がたっぷりの1冊です。
これは以前にも、というよりもしかしたら毎回書いているかもしれないけれど、
お酒飲みならチャンドラー、男ならチャンドラー・・・読んでおいたほうがイイと思うよ~。
「ギムレットにはまだ早い」といってわかってくださる殿方がいらしたら
まあ(♡)なんて思ってしまいまする。





今回はこのハードカバー。あまり好きな装丁ではないけれど、
とにかく読後が今までの中で最高でした。
噂によると、春樹訳は単行本・新書・文庫それぞれに手直しが入って
訳が多少異なるのだとか・・・まあ、調べることはしないけれど、
でもついに原書も手に入れた。一生かけて読んでやるぅ!と、思っています。


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