なぜ周波数が違う!?
宇部市の火力発電所から来た送電線。Photo: Isado
/Flickr
今回の東北地方太平洋沖地震によって、福島第一原子力発電所が
ほぼ制御不能となり、東京電力の電力供給は激減し、計画停電等で
地震・津波・原発災害以外にも被害をもたらしています。
以前から興味のあったことですが、調べてみるとこんな事実がありました。
計画停電は災害と比べると小さな問題ですが、今回の災害で先送り
されてきた周波数の統一化が、今になって予期せぬ結果をもたらして
います。
東京電力ではその電力供給を維持するための努力が続けられてい
ますが、被害の無い西日本エリアから送電できない理由として、
1800年代後半に作られた電力システムが残した奇妙な遺産によって
困難なものとなっています。
当時の東京電燈[今の東京電力]は50ヘルツで動作するドイツ製発電機を
使用したけど、西日本にある大阪電燈[今の関西電力]は、今日まで米国
で使用されているのと同じ、米国標準の60ヘルツで動作する
米General Electric社製の発電機を使用したそうです。
画像はWikimedia
以下は、Wikipedia より転載。
第二次世界大戦直後、復興にあわせて商用電源周波数を統一する
という構想があったが、復興が急速に進んだことで実現がほぼ
不可能になってしまったとされる。一国内に50Hz地域と60Hz地域が
混在する例は極めて珍しく、地方によって厳然と周波数が違うのは
日本くらいと言ってよい。
東西で融通可能な電力量の少なさがかかえる問題は、かねてより
電力業界では認識されていたものの、発電所を建設するのに比べて
多額の投資を要するため、問題を先送りしてきた経緯がある。
かつて国内の周波数が皆ばらばらだったアメリカやイギリスにおいても、
周波数を1つに統一していった歴史がある。数十年以上前から専門家の
間で指摘されていた日本の電力業界全般における根本的な問題が、
今回の東日本大地震によって広く一般の日本国民にも知れ渡る
結果となった。
参照 WIRED VISION





