この山荘の敷地面積は約300坪。40年前、西武不動産がこの地域を開発して別荘地として売り出したとき、一区画1,000㎡で区切ったという。我が山荘は標準的な広さである。

 

最近では、敷地の樹木をすべて伐採して芝生の庭にしている残念な別荘をよく見るようになった。

 

樹木あってこその軽井沢ではないか!

 

ギャッツビ―の邸宅のような芝生の庭にしたければアメリカに行け!!!

 

その点では、この山荘の前所有者に本当に感謝している。樹木たちを残し、苔庭を管理してくれていた。それを引き継いで大切にしていくつもりだ。

 

樹木の中で一番目立つところにあるのはテラスの真ん前のモミジである。庭全体を引き締めて存在感をだしている。

 

 

テラスに木陰をもたらすシンボルツリー。秋の紅葉では黄色になる。

 

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2023年6月。入居してすぐ、庭の樹木の枝を落とす作業を専門業者に行ってもらった。

 

樹木たちの枝や葉が茂りすぎていて庭全体が暗くなっていたからだ。

 

一日がかりで枝を落とす作業をしてもらう。するすると十メートル以上の木に登って作業する様子をずっと眺めていた。

 

モミジについても、いくつかの大枝を落とした。その結果、中にあった枝や葉に日光が届くようになったことは当時は気が付かなかった。

 

昨年秋の紅葉後、葉っぱがすべて落ちて今年の春。

 

枝の途中から新しい小さい枝がのびてきているではないか。枝が混んでいるときには枝の先だけに葉がついていて、幹から先端の葉までの間は何も生えていない枝が続いていた。

 

 

画像では見えにくいかもしれないが、もとは裸の枝だった部分にかわいらしい葉っぱの群れができている。