わかつきめぐみさんは、わたしの大好きな漫画家さんです。
少し心が淋しくなると、ふと読み返したくなる漫画で、時々読み返して
います。

うちにある本で、

『夏目家の妙な人々』
『夏藤さんちは今日もお天気』
『ご近所の博物誌』

は中でも大好きな作品なのです。それを読み返していて、
ふと、持っていない作品も欲しくなって、2冊、アマゾンで
(中古だけど)自分に本を買いました。


その中でもね、特に気に入っちゃったのが、
『きんぎんすなご』


きんぎんすなご (KCデラックス)/わかつき めぐみ

¥790
Amazon.co.jp


その中にすっごく素敵な台詞があるんです。

主人公の女の子が、お友達に誘われて、染め物の展示に足を
運んで、そこで出会った人が、主人公に向けていう台詞です。


『彼はね、染めることに恋をしてるんですよ。
  ひとつひとつの過程をそれはうれしそうに

 ときどきはうまく色が出なくてがっくりきている
   こともあるけれど

思うとおりの色が出せたとき
 予想以上の色を出せた時の喜びといったら---

恋以外のなにものでもありませんよ

それにね、恋してなきゃ、こんな色出せませんよ』



そして、染色を面白そうだけど、めんどくさそう、
と言う主人公に、


『お嬢さん、面倒くさがったり 臆病だったりしたら
  恋はできないよ   

恋をなさい お嬢さん たくさん 恋をね』

って声をかけるんです。


前後の繋がりもあるので、台詞だけではしっかり伝わらない
かもしれませんが、

わたしはこのシーンが一番好きです。



誰もが心の中に、宝箱をもっているんだよね。


その宝箱の中にはどんな素敵なものが入っているのかな


辛い気持ち、苦しい気持ち、もうダメだって追いつめられた
気持ちを経験しても、そこにはたくさんの宝物が埋まってるね

だって経験したら、その気持ちがわかるから、そういう経験を
してる人の気持ちわかるから

寄り添うことができるもんね

その人と代わってあげることはできないけれど

誰もがキラキラしたものをいっぱいもってる

知らないだけかも
気づいていないだけかもしれないよね


自分の宝箱をあけてみて

どんなものが入ってる?


大好きなもの 感動したもの 夢中になっていたもの

大好きな人の笑顔 人を想える幸せな気持ち



わたしね


あなたとそういうお話がしたいんだよ


だって、誰にとっても宝箱の中身は

かけがえのないものだから


大好きな人が幸せになるように
笑顔でいられるように


自分をワクワクさせる

本や言葉や物語のように


あなたが瞳をキラキラ輝かせて語るのをみていたいよ

そして

わたしがキラキラ嬉しそうに話すのも聞いてほしいな


何かを大好きになる気持ち

人に対してだけじゃなくて

いろんなものに恋する気持ち


たくさん、いろんなものに恋をしていきたい

そしていろいろ深く知って、宝箱にそっとしまっていきたい


時折 宝箱をあけて 手のひらにそっとのせて


あなたにその輝きをみせてあげたいな









読んでくださってありがとう(^^)





大好きなあなたへ



響子より(^^)