令和６年７月１８日（木）
The Voice / Ultravox(★☆☆☆☆）
ノスタルジ度（★★☆☆☆）
ジャケット(★★★☆☆）
ジャンル：New Wave, Synth-pop

Side 1
１．The Voice　5:59
２．Paths And Angles   4:21

Side 2
１．All Stood Still   4:19
２．Private Lives   4:52

B. Currie, C. Cross, M. Ure, W. Cann

Recorded 1981
Released by Chrysalis – CHS 12 2559(stereo)

昨日の日の入りは19時10分で変わらず。
今朝の日の出も4時56分で変わらず。
朝日が輝いて爽やかな朝だ。
今日も暑くなりそうだ。

ウルトラヴォックスの81年録音。
クリスタリスのオリジナル盤。
45回転のアルバムだ。
右下に小さく書かれたタイトル、SFもどきのジャケット。
英国のTVが作った“火星年代記”のDVD映像に似ている。

針を下ろすと重低音が響いて、びっくりした。
45回転なのを失念していた。
80年代の録音にしてはチープな軽い音である。
アタシは低音過剰のRockが嫌いなので、この音は悪くない。

それにしてもエフェクタ任せの安直な音作りはマヌケだ。
演奏が終わると拍手が入るのでライブ録音のようだ。
45回転だと、あっという間に片面が終わる。
45回転にするほどワイドレインジではない。

製作意図の見えぬアルバムだ。
70年代終わり頃から英国ではPopなサイケが沢山出てきたが
ほとんどが自己陶酔のアルバムばかりで、次々と姿を消していった。
このアルバムも訴えてくるものがない。

英国のニューウエーブにアタシは惹かれたときもあったが
ドイツの圧倒的で破壊的なFree Jazzの前には太刀打ち出来なかった。
“英国病”と言われた経済低迷が突き進んで
若者の暗黒時代が音楽にもそのまま現れていた。

もって他山の石と学べなかった我が国の凋落ぶりも無残そのもの。
“夢と希望”ぶ満ちていた昭和の晴れ晴れとした気分は
もう夢幻でしかないねえ。
どこで踏み間違えたのか…。