2010年の冬に日本で一人で始めたサーフィン。やり方が分からず、波のない海で波を待っていたこともあり、始めてのテイクオフまで2ヶ月かかりました。その後も上達は遅いし、楽しくもない。ハワイにしばらく住むことになってからもその気持は変わりませんでした。「もう十分試した。これからはサーフィンに真剣になるんじゃなくて楽しむためだけにやろう。」そう思ってからは、それまでショートボードだけへのこだわりも無くなって、その時の波や自分の気持ちに合わせて、ロングボードもファンボードも乗るようになりました。いい波でも人に譲れる余裕ができて、波を取ることへの執着が弱くなってくるとサーフィンが楽しくなってきました。
その日は頭~頭半の波で無風のコンディションでした。パドルアウトしていくとガラスコーティングした高級車を思い起こさせるような、完璧にグラッシーで大きなうねりが何本も通り過ぎました。サーフィン雑誌などで見るのと、実際に自分がその中にいるのとではこれほど違うものか、と感じました。波待ちをしていると一番アウトに居る集団の一人が「左だ」と叫びました。左の方の沖からウネリが向かってきているのが目に入りました。皆一斉に左の方へとパドルをしていきましたが、自分は左インサイドよりに斜めにパドルをして波を追いかけました。一番アウトの集団はいつの間にかリップカレントで沖に居すぎたので、一人、また一人と傾斜の十分でない波に置いていかれ、誰も乗っていないウネリは自分の横で割れはじめました。パドルをしてボードを波のフェイスに押し付けたけど手応えが無く、「置いていかれた。」と思った瞬間ボードが切り立ったフェイスに落ちました。ボードのレールが波のフェイスに噛むと、ジェットコースターのようにボトムまで吸い込まれて波を抜けるとクリーンなウォールがずっと続いているのが見えました。十分長く波の上を自由にライディングしてクローズセッションを迎えると、大きな笑顔で自然と両手を上に上げていました。心から自然と両手を上に上げるなんていつ以来か思い出せないくらいです。サーフィンを自分の人生から切り離せなくなった瞬間でした。
このブログではハワイでのサーフィンのある生活の出来事を皆さんとシェアできたらと思っています。
2012年11月3日 SURFING SHOWTIME