これを出してしばらくして古い友達から電話をもらった、彼は当時外資の大手レコード屋さんの少し偉い人だった。彼は言った。

「川下、新しいの聴いたよ、良かったよ、あれ、外人がやっていたら売れるよ」

と言う事だった。

なるほど〜そうか、と言う事で、今度は例えばニューヨークとかパリから外人がやっている事にして出そうか。とも思ったのだが、大変そうだったので出来なかった。

ところでこれは90年だったかニューミュージックマガジンのその年に出た日本のジャズのアルバムで一位になった、いわばグランプリである。そこそこ売れたのだと思う。それはともかく、それからしばらくしてこれは経過は忘れたがコロンビアから再販された、大手のレコード会社は3000枚だか5000枚だかの売れ行きが見込めないとそのような再販はされないと聞いていたのでそれなら幾らかのギャラが出るのだろうと期待していた。が聞いてみると、大手のレコード会社は売り上げからいろいろな経費を引いてその残りをギャラとして出るが知れないと言う事だった、で、忘れたが3500円くらいだったかな?それなら要りませんと言った。

それにしてもこれ少なくても5000枚は売れたのでは無いか?いわゆるフリージャズとしては大ヒットだろう。まあエンタメ系フリーと言う声もある。

その上、いまだに売っている35年だ、大ロングセラーだ。

まあ

懐かしいと言えば懐かしい。