「愛を知ったために 涙が運ばれて

 きみのひとみを こぼれたとき…」

 

 

なぜだろうか、農耕民族の血が騒いでいる。

 

ぬか床のお世話をしながら、

田植えの準備が始まろうとしている様をすまし顔で見ながら、

 

心の奥底では

田んぼで育った子供時代をひしひしと

深く感じながらさ、、

 

田んぼのお手伝い つらかったな~

そして、兄にもっとくっ付いておけばよかった、

死んだ兄を想う。

 

 

2月15日、兄の誕生日であり、5月12日今日、祖母の命日である。

酢が好きだった彼女、酢を我が欲しているのは 彼女が帰ってきているからだ。

まさしくその通りのような気がする。

 

見えない存在に感謝する気持ち

手を合わせ、黒酢もずくをお供えした。

 

 

母に、庭に咲いてくださっているバラをたくさん束にして

母の日のプレゼントとして渡してきた。

 

1キロ真北に位置するところに、両親と娘が住む家がある。

 

やさしい赤色で 可憐に咲くプリンセスミチコの蕾を一輪、

お花好きな彼女はほわ~っと お顔が明るくなった。

 

少女のように 性質がいつだって変わらない彼女は、

自分の母親だけれど なんだか見ていてかわいい。

 

田舎者とお嬢様を足して半分に割った感じの母、ちょうど私と30違う。

彼女の母・よしゑさんは、お浄土から今日は帰ってきていてさ、何を想っているのだろうか。

 

酢を欲して

にこやかにきっと微笑んでいるわ

誰かさんのように…

 

本日のテーマソングは、青春の影、

久しぶりにさ、ひとみから汗が流れた。