親を交えて、離婚について話し合う | 夫婦関係を修復するためのブログ

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【今回の記事要点】

もっともやってはいけない、話し合いの方法とは?


【本文】

夫婦間で問題が起こり、
話し合いの機会を持つことになる人は多いと思います。


その話し合いの持ち方で、確率的に最も最悪なのは、
お互いの親などを交えて集団で話し合う...

というケースです。



常にこれが最悪の結果を招くわけではありませんが、
これにある条件が加わると最悪の結果になりやすいのです。


その条件とは...


この集団で話し合う前に、

夫婦間でのコミュニケーションが
"全く皆無" になっている場合です。



夫婦間でのコミュニケーションが文字通り
断絶されている期間が数ヶ月以上続いている状況があり、

ある日、お互いの親などの複数人で話し合う...


これが、最も失敗しやすい方法です。



なぜ、このケースが最も最悪な状態を招くのか、
色々な仮説が考えられます。


私の考えでは、一種の

「囚人のジレンマ」

に似たことが働いているのではないかと思います。



囚人のジレンマとは...


2人が共犯して問題を起こし、2人が捕らえられたとします。
そして、2人を別々の部屋に連れていき、こう伝えるのです。


1、どちらか一方が自白すれば、自白した方は1年の刑。
  自白しなかった方は10年の刑。


2、両者が自白すれば、それぞれ5年の刑。


3、両者が自白しなければ、それぞれ2年の刑。



共犯である自分がさっさと相手を裏切って
自白してしまえば、自分は最も軽い刑で済むかもしれません。



自分が相手のことを思って、自白しなければ、
相手から裏切られて、自分は重い刑となるかもしれません。


さて、どうするか?


普通に考えれば「3」を選択するということが
最も2人にとって合理的であり、正しい選択です。


しかし、実験ではほとんどの場合、
裏切って自白してしまうわけです。



これは、相手の考えが見えない、わからないという
状態に置かれているので、

こういう非合理的な結論を導いてしまうのです。


事実、事前に2人で打ち合わせが出来ていた場合は、
裏切り行為は起こりません。



夫婦間の間でも、やはり同じような現象が
起こっていると考えられます。



お互いのコミュニケーションが断絶し、
何を考えているのか?が全く読めなくなります。


その条件で、複数人で突然話し合うと、
極端な結論を導いてしまうと考えられます。



※ちなみに、このように複数人で話し合うことで
 極端な結論を導く傾向があることを
 集団極性化現象のリスキーシフトと言います。


【次回予告】

次回は、火曜日の午前11時を予定しています。