何故候補作品なのか読んでゆくと、この作者の感性豊かな文章と命題が推理小説のジャンルを超えた作品だとわかりますね~…。[君は、静かな人でした。にぎやかなお酒の席で、自分から騒ぐことはないけど、いつも楽しそうにニコニコしながら、冗談いってる友達を見てる。…紙ヒコーキを遠くへ飛ばそうと君も僕も頑張ったのに、なかなか飛ばなくて大笑い。それなのに、どういう拍子か、君のヒコーキが風にのって、遠くまで飛んで見えなくなってー。[飛んだ、飛んだ!]…[私たちも、あんなふうに遠くへ飛べるかな]あの時見せた君の笑顔は、ぼくの宝物です。永遠の宝物です。なのにー。…~