東京都が「施設介護サポーターモデル事業」を試験的に実施している。
施設介護サポーターは、いわゆるボランティアとは異なり、事前に市区町村で実施する研修を受けて、ある程度の専門的な技術や知識を身につけてから施設コーディネーターの指示に従い、話し相手や通院付き添い、清掃などの業務を担うそうな。
深刻な人材不足による職員への負担を軽減し、良質なサービスの提供と更には団塊の世代などの住民とイベントなどを通じて交流を深めることで地域の活性化に繋げる…等の狙いがあるという。
以前、有料老人ホームの介護スタッフの業務内容を分析した時に食事介助、排泄介助、入浴介助、移動介助等の「直接介護業務」よりも配膳下膳、洗濯・清掃、記録、申し送り等の「間接介護業務」の方がより多くの時間をとられていたという結果がでたのを思い出した。
この間接介護業務、つまり、バックオフィス業務をいかに効率的に行い、効率を高めることが施設介護事業のキモになるということは間違いない。
活動実績に基づく対価は、その地域のみで使えるクーポン券などを付与する予定とのこと。
一応研修を実施してからとはいえ、介護というものの専門性はいったいどこに…。