先日は、とっても楽しみにしていた映画を観てきました
バレエ大好きなので(最近踊ってませんが)、バレエ映画は
何かとチェックしてしまいます
【小さな村の小さなダンサー】 8月28日公開
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:ツァオ・チー、ブルース・グリーンウッド、
アマンダ・シュル、カイル・マクラクラン
こちらはオーストラリア映画で、原題は『Mao's Last Dancer』
文化大革命中に米国へと亡命した実在の名バレーダンサー、
リー・ツンシンの自伝『毛沢東のバレエダンサー』を映画化。
この自伝は世界20カ国以上でベストセラーとなり、数々の
国際的な賞に輝いています
脚本は、あたしも大好きな【シャイン】、【きみに読む物語】の
ジャン・サーディ。
因みに主役に起用されたツァオ・チーは、英国バーミンガム・
ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサーです
では、ストーリーをご紹介。
リー・ツンシンは中国・山東省で大飢饉の年である1961年に、
7人兄弟の6番目の息子として貧しい農民の家に誕生する。
両親の愛を受けて幸せに暮らしていた11歳のとき、学校の
生徒が一斉に検査される。それは、毛沢東の文化政策による
英才教育のための一環であった。
身体の柔らかかった彼は、訳も分からず11歳で親元を離れ、
北京舞踏学校の研修生に選ばれる。
お母さんに会いたくて、泣いてしまう毎日。。。
正直、ただ踊らされているだけだった。
しかし、心からバレエを愛する先生の教えを受けてからは、
そんなリーが尊敬する先生は、ワガノワメソッドなど、
古くからのヨーロッパの古典バレエに芸術を見出していた。
しかし、時は毛沢東の文化大革命、江青の芸術政策の時代。
毛沢東の革命を称えるための中国的なバレエ演出を求める
共産党推進のバレエに、教師として苦言を与えただけで投獄
されてしまう。
あるとき中国を訪れていたヒューストンのバレエ団の主任ベン
初めてのアメリカ。共産党支配下の中で育ったリーにとって、
アメリカは自由で、驚きの連続であった。
だんだん中国政権のやり方に疑問を抱いていく、リー。
自分の踊りたいバレエは、アメリカでしか踊れない!
リーは当初の予定であった研修期間の延長を申請するが、
中国政府に認められず、帰国の日が迫っていた。
リーはアメリカ人弁護士のアドバイスを受ける。そして、中国
政府の命令を退け、アメリカに亡命し、恋人と結婚し、自分の
バレエを踊り続けることを決意する。それは同時に、愛する
家族や故郷との永遠の別れを意味していた。
( ・ิω・ิ)この方、見覚えない?
そう。【SATC】のシャーロットの最初の旦那さん役や、
【デス妻】にも出演している、彼よん♪
そして、リーが取った行動とは…?
中国政府の反応とは…?
リーのその後のバレエ人生とは…?
国を捨てて踊り続けた中国人ダンサー、リー・ツンシン。
苦悩を乗り越え、中国人ならではの勤勉さを武器に成長し、
亡命後も踊り続けた息子と、それでも息子を信じ続けた両親。
( ・ิω・ิ)ラストシーンは、感動~
バレエのシーンも多く、どれも本格的!
【白鳥の湖】第2幕や、【春の祭典】など、どれも本当に
舞台を観ているように美しくて、これだけでも価値あり
長年バレエをやっていたので少し知っているのですが、
リーが最初に入った北京舞踏学校と言えば、今は日本からも
含め、世界中から留学者がいる中国の名門バレエ学校
なんですよ。
西洋文化に遅れを取っていた中国がいかにしてバレエと言う
文化を受け入れ、発展していく様を、目の当たりにした気分。
これ、切ないけれど、なかなか良い映画でした
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