先週、久々になかなか考えさせられる社会派
ムービーを観てきましたよ~
【正義のゆくえ】9月19日公開
監督:ウェイン・クレイマー
出演:ハリソン・フォード、アシュレイ・ジャッド、
ジム・スタージェス
ハリソン・フォード主演、最新作です
ハリソン・フォード演じるマックスは、移民局I.C.E.所属の
ベテラン捜査官。不法滞在者の取締りが任務で、外国人
労働者が多い工場などによく抜き打ち調査にも潜入する。
この日も、幼い子供のいるメキシコから出稼ぎに来て
いる少女を捕えた。正義感が強く良心的なために、
彼らの立場に対し、同情的なマックスだが、同僚も
後輩もいる手前、見逃すわけにはいかなかった。
この映画は、人種の坩堝と呼ばれるアメリカの
移民制度が抱えるリアルな問題の中からマックスの
ナイジェリア出身のアリークは、ナイジェリアにいる父親に
認知を拒まれ、経済的事情で瀕死の母親に養護施設に
置き去りにされている。
妹と弟はアメリカで生まれたが、タズリマと両親には
市民権がなかった。妹たちが二十歳になったら、
家族を帰化させられるので、それまで離れ離れに。。。
南アフリカ出身のユダヤ系移民役は・・・
【ラスベガスをぶっつぶせ】で天才学生役を演じた
ジム・スタージェス。
ヘブライ語も知らないが、「宗教関係者」と認められれば
グリーンカード(永住権)が取得できる。彼は必死に
ユダヤ教を勉強する。。。
彼の彼女もまた、永住権取得を望み、女優を目指す
オーストラリア人。ある日移民判定官に出会い、
彼はグリーンカードを取得できるよう判定することを
餌に、彼女に判定までの間、ホテルに来いと誘う。。。
マックスの同僚ハミードも、帰化しているが、実は
イラン系アメリカ人であった。
だが、家族でただ一人、アメリカで生まれ育った妹
ザーラがある日突然、勤めていたコピー店の店長と
ともに死体で発見され、発見現場のホテルには偽造した
グリーンカードが残されていた。
そしてある日、絶望に打ちひしがれたハミードが立ち
寄ったコリアタウンの酒屋で、まさに明日、居住権取得
式典に出席する予定の韓国系移民の少年が強盗をする
ところに居合わせてしまう。。。
バラバラな人生だけれど、映画としてはまとまっていて、
見やすかった。
この映画をご覧になった今話題の人物、鳩山邦夫氏は、
「主演のハリソン・フォードの示す人情に正義を感じた。
この映画を観ることは、日本の人にも移民と言う制度や、
永住権について考える契機になるだろう。」
とコメントされています。
また、国際移住機関駐日事務所長の中山暁雄氏によると、
「これは外国の物語ではなく、いま実際に日本で起こって
いる出来事です。」
とのこと。
そもそもアメリカは移民によって開拓されて築かれた国。
自由を求めて来たはずのアメリカでも、今や移民は
規則で取り締まられ、追い出されることの多い皮肉。
もともとの祖先や出身を気にしていては生活できない。
( ・ิω・ิ)華やかさの裏には闇もあるのね。。。
日本でも起こっている出来事と言われても身近に感じる
ことのないケースなので、映画を観て現実味を帯び、
考えさせられました。。。
クリック!⇒いつもこころはプリンセス