メモに書き留めていた闘病の子どもの言葉を見つけて、無性に読み返したくなった本がある![]()
『電池が切れるまで』~子ども病院からのメッセージ~![]()
長野県立こども病院の院内学級で、書き残した言葉たちが紡がれている![]()
一人一人のその言葉に、本の冒頭にもあるように、その行間から「命」とむきあわずにはいられない日々の中で、子どもたちが息が詰まるほど激しく”闘う”姿が真に迫る勢いで伝わってくる![]()
その子一人一人の命の闘いをおもい、朝から涙がとめどなくこぼれた![]()
ハートブーケでも、少し紹介させていただけたらと思う![]()
ここに紹介する『命』は、小学校4年生の女の子の書き残した詩です![]()
亡くなる4か月前に書き上げた![]()
5年半もの闘病の末、この世を去った彼女が私たちに残したものを私たちは真摯に心に刻みたい![]()
『命』
命はとても大切だ
人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかはなくなる
電池はすぐにとりかえられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神さまから与えられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない。」
と言って
命を無駄にする人もいる
まだたくさん命がつかえるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから 私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう
『電池が切れるまで』」こども病院からのメッセージ すずらんの会編 角川書店 より
すずらんの花の大好きだった少女の自分の命を電池にたとえながら、命が疲れたというまで、電池が切れるまで、せいいっぱい生きようというその生きざまに私たちの心は、ただただ敬服し、勇気と生き抜くための励ましを与えられている気がする![]()
会ったことのない少女のその生きざまを私たちは、いつまでも胸に抱きしめたいものだ![]()
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Hiro


