「お母さん 知ってた？」

「お母さん　知ってた？」

ねえ　知ってた？

お母さんの匂いっていい匂いなんだ

その匂いを嗅ぐとぼくは　安心する

ねえ　知ってた？

お母さんの声って　いい気もち

お母さんの声を聞いていると　心が落ち着く

ぼくは目を閉じているけど　ママの匂いと声はいつもぼくのこと　優しく包んでくれるよ

ねえ　知ってた？

ぼくの大好きなこと

お母さんに　優しくなでてもらうことだよ

ぼくはね　お母さんの声で　お母さんのことがわかるんだ

疲れているとき

悲しいとき

元気のないとき

楽しいとき

嬉しいとき

お母さんが悲しいときは　ぼくも悲しくなるよ

お母さんが元気のないときは　ぼくも元気がなくなる

お母さんが楽しいときは　ぼくもウキウキしてきて

お母さんが嬉しいときは　ぼくも嬉しい気持ちになるよ

おもしろいね

お母さんとぼくって　なんだかつながってる

ぼくは目を閉じているけど　お母さんの匂いも声もそしてその気持ちも全部わかるんだ

なぜかっていうとね

お母さんは　ぼくの一番大好きで大切な人だから

ぼくもね　ちょっと前に気がついたんだよ

お母さんの気持ちとぼくの気持ちはつながってるってこと

このメッセージは、長いこと意識がなく眠ったままのその子から感じて書き留めていたメッセージ時折、うっすらと目を開けてもぼんやりとしていて会話をすることが難しい

でも、その子はしっかりとその気持ちを伝えようとしているように思えた

そんなことあるわけないと笑われるかもしれない

けれど、私はそう感じて書き留めたその子からのメッセージ

意思の疎通が難しくても、こうしてつながっているものがあるということを多くの方に感じてもらえたら、ただ、ただ嬉しいと思います

　Hiro

コスモスが風に揺れて　クスクスと笑っているよう

コスモスの花畑に思わず　”ありがとう”と伝えたくなった